2010年7月の開設以来、およそ10年に渡って展覧会の開催を主として活動してきたGallery PARCは、現在・今後に想定できる社会状況の変化に柔軟に対応すべく、2020年4月末をもって一旦は展覧会開催を中止し、その活動内容を変更いたしました。
この活動内容の変更にともない、2020年7月よりオンライン・ストア[ parc store ]を開設し、これまでに展覧会を開催したアーティストの新作・旧作を中心に、作品集やグッズ、プロジェクトやコミッションワークなどの進行形・未来形でのクリエイションの販売に取り組んでいます。
この[ parc store ]の開設と同時にスタートした、新たな作品販売プロジェクト[m@p]。
「meet at post = ポストで出会う」をコンセプトとする本プロジェクトは、これまで「未知と出会う」ためにギャラリーや展覧会に足を運んでいただいていたみなさまの元(ポスト)へ、アーティストとギャラリーが協働により出かけて行くものです。
アーティストが設定したパッケージを購入いただくことで、購入者には以後の1年間(3ヶ月ごと全4回)に渡って、アーティストのクリエイションを「角2封筒」に込めて、ご自宅のポストに郵送するものです。
パッケージは販売価格を一律50,000円(税込・税別)、サイズを角2封筒(A4サイズ相当)までとする「スタンダード」と、価格・サイズを作家が自由に設定した「プレミアム」を設定。
特に「スタンダード」はアーティストの現在の生活・制作へのサポートとなるよう、パルクの手数料・諸経費を差し引いた40,000円をご購入後ただちにアーティストにお渡しするものとしています。
いずれのパッケージもその初回発送分については具体的な内容を公開しますが、2回目以降の発送分は非公開として、購入者のみなさまには、ポストや封筒を開くことで「未知と出会う体験」をご購入いただくものとなります。
7月に1stグループとして、大洲大作・菅かおる・小出麻代・田中和人・田中秀介・ベリーマキコ・麥生田兵吾・むらたちひろ・山岡敏明・ヤマガミユキヒロ・山添潤・山本聖子の12名の販売を開始した[m@p]は、9月7日よりその2ndグループの発売を開始いたします。
アーティスト・ラインナップは、牛島光太郎、大﨑のぶゆき、来田広大、金サジ、坂口佳奈・二木詩織、田中奈津子、林葵衣、平野泰子、ふるさかはるか、森太三、薬師川千晴、山下和也の12名。
自身の代表作や現在に取り組んでいる作品を[m@p]という構造を活用して展開したもの、新たな作品展開へのスタディやプロトタイプとなるもの、購入者とのコミニュケーションにより作品に変化を取り入れるものなど、これまで以上に幅広いプランが提示されています。
展覧会という場や形式を見つめ直し、今できること・やってみたいことにアーティストとギャラリーが協働で取り組むプロジェクト [m@p]は、購入者を「鑑賞者」として、「未知」に出会い、体験していただくものです。
鑑賞者の皆様にとっては、まだまだ先の見通しづらいこれからの1年間の暮らしの中で、ポストでの未知との出会いが、ささやかな楽しみとなっていただければ幸いです。
[m@p] お届け商品イメージ
*小出麻代「地に還る│地から足を離す」展 販売作品