ギャラリー・パルクでは、京都のクリエイションの現場に刺激をもたらすクリエーターを取り上げ紹介するプロジェクト「PARC_ Creator Support Project」シリーズをスタートします。
1回目となる今回は、ペインティングやビデオプロジェクション、写真などの様々なメディアを用いて、日常の都市の風景を切り取り再構成した作品などで注目を集める京都在住の美術家・ヤマガミユキヒロを紹介します。 2008年には、同じ場所から見える都市の風景を、絵画と映像という異なる技法で切り取り、再びひとつのキャンバスの上に重ね合わせる作品で「岡本太郎現代芸術賞」特別賞を受賞するなどの高い評価を得ています。
本展では、関西未発表作品の絵画と映像による作品《Sleep Walking》(2010)をはじめ、その他の映像作品やドローイング作品などにより構成します。 丹念に切り取られた都市の表情の中に、私たち の知らない、時に神秘的で幻想的なもうひとつの都市の素顔をご覧ください。
当然のように流れ過ぎ去っていく都市の景色を写真やビデオなどでスケッチしてみると、普段見落としていた景色と出会います。 しかしこれは非日常的な一コマではなく、紛れもなく日常的な都市の風景です。 サンプリングされた都市の印象の中には、驚くような美しい表情や、ぞっとするような瞬間があります。 その中で出会う興味深い都市の印象を、僕は掬い上げて、絵画や写真、映像など、その時の都市の印象を表現するのに最適のメディアを選択し、作品を制作しています。
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