ギャラリー・パルクでは、「GUTIC STUDY (グチック考)」シリーズで注目をあびる美術作家・山岡敏明(やまおか・としあき)による展覧会を開催いたします。
山岡によって「GUTIC(グチック)」と名付けられた「普段は目にする事は出来ないが確かに実在する」という謎の量塊についての思考ともいえるその制作は、‘92年にドローイング作品として始まり、‘03年以降にはインスタレーション作品へと変化しながら、これまでにギャラリーや屋外空間に出現するなどの展開を見せています。
今回は、ギャラリー・パルクの会場にあわせた「GUTIC」シリーズの新作インスタレーションを中心に、ドローイング作品などをあわせてご覧いただけます。
山岡と「GUTIC」がつくりだす虚構と現実が共存するユニークな空間は、私たちの視覚や認識を揺さぶり、「真実」や「世界」が含み持つ「あいまいさ」に気づかせます。また、そこでは、見ること・感じることとともに、「思考」することや「想像」することの楽しさをも再認識することが出来るのではないでしょうか。
2011、新年早々──
謎の黒い塊が京都の街をジャックする。
GUTIC(グチック)とは、作家・山岡敏明の手による不思議な存在。
壁を貫き、隙間から迫り出すものの、“ごく一部分”を目撃するのみで、 巨大な全貌を掴みきることはできない。
「それは、世界の我々との関係性に似ている」と山岡は言う。
今回は、ビルの傍らに立つGUTICがギャラリー内部に露出する。
“見えない”断片をその目で捉え、
壁の向こうの巨大な存在に思いを巡らせていただきたい。
本展コーディネート:奥田真希
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Photoesquisse nishitenma |