Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、2017年1月24日(火)から2月5日(日)まで、京都精華大学現代アートプロジェクト実行委員会の主催による[empty park]を開催いたします。
本展はGallery PARCの会場提供による大学協力展として開催するもので、京都精華大学「現代アートプロジェクト演習4」(キュレーションの実践を行う授業)の受講生9名が企画・運営するものとして、昨年の「西山美なコ・川内理香子 stereotypical」展に続き2回目の開催となります。
フランス語で「公園(parc)」の語を持つ「Gallery PARC」を会場に、佐藤雅晴(さとう・まさはる / 1999年 東京芸術大学大学院修士課程修了)の映像作品と、小出麻代(こいで・まよ / 2009年 京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程修了)によるインスタレーションにより構成される[empty park]をぜひお楽しみください。
また、会期中の2月5日(日) 16:00〜17:00には、出品作家によるトークを開催いたします。こちらにもぜひご参加ください。
「無人の公園、空っぽの公園」を意味する「empty park」は、何かをきっかけに、あるいは単に時間帯がずれるだけで、その場所にあったはずのにぎわいや生活感、実体的な存在感が消え、共有されていた体験や記憶があいまいなものに変わることを示唆します。本展では、身近な日用品や見慣れた風景を取り込みながらも、不在の存在や人々の認識のズレ、さらにそこからもたらされる新しい感覚について問いかける二人の美術家、佐藤雅晴と小出麻代の作品世界を紹介します。
佐藤は、撮影した日常的な映像を絵画的に描き起こしたり、実写とイメージを並存させる映像手法で、画面内の世界に新鮮な揺らぎを生じさせます。
小出は日常で目にした現象や、自身の記憶、体験を軸としたインスタレーションを制作。様々なオブジェが連なる風景は、異なる時間や場所、記憶を内包する世界を出現させ、個人の記憶に働きかけます。
展覧会という同じ時空を共有しながらも、二人の作品を通して、我々の認識や意識が新たな領域へとつながる機会になればと思います。
出展作家略歴
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出展作家略歴
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