ギャラリー・パルクでは、2013年5月7日[火]から5月19日[日]まで、山添潤による個展「山添 潤 彫刻展」を開催いたします。
90年代半ばより石彫を手掛ける山添潤(やまぞえ・じゅん/京都府生まれ・1971~)は、制作・発表のベースを関東に構えながらも、近年では2009年に「個展」(アートスペース虹・京都)や「Art Court Frontier #7 」(Art Court Gallery・大阪)に参加、2011年にも個展(ギャラリー揺・京都)を開催するなど、関西圏でも定期的な発表を続けています。
山添は大きな石の塊を前に具体的なフォルムや完成形を目指すことなく、ノミやタガネによって石を打ちます。 その一打一打は素材との対話であり、また山添を媒介に石より発せられた不定形な声のようでもあります。 そして、長い時間の積み重ねの果てにあらわれたカタチは、対話の密度でもあるノミの痕跡を浮かべた表面とともに、やがてひとつの「存在感」をそこに結び出します。 確かな量塊と朧げなフォルムは、山添の身体と思考の狭間にあらわれたかのようであり、同一空間に内包された鑑賞者は、空間を共有することで自らの身体と思考でもってその存在を捉え・感じ・受け止めようとするのではないでしょうか。
本展は「6本の石柱」と「空間」と「鑑賞者」の存在によって構成された、山添の新作を発表する機会となります。
6本の柱状の石を置く。
失われゆくもの。つくりだされるもの。
その狭間で揺れている、6本の石。それを包みこむ空間。
その場所に立った時、彫刻の存在を感じることが出来ればと思っている。
山添潤
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1971年 | 京都府生まれ |
1995年 | KOBATAKE工房修了 |
2011年 | ギャラリー揺 (京都) |
2010年 | メタルアートミュージアム光の谷(千葉) |
2009年 | アートスペース虹 (京都) |
2008年 | トキ・アートスペース (東京) |
2006年 | アトリエKアートスペース (神奈川) |
アートスペース虹 (京都) | |
2005年 | ギャラリー砂翁 (東京) |
2004年 | ギャラリー4GATS (東京) |
2013年 | 石彫の現況2013(東京) |
OAP彫刻の小径(大阪) | |
2009年 | Art Court Frontier #7 Art Court Gallery (大阪) |
2008年 | Gwacheon国際石彫シンポジウム(韓国) |
2006年 | Gwalior国際彫刻シンポジウム (インド) |
2004年 | Boryeong国際石彫シンポジウム(韓国) |
2003年 | 第6回石のさとフェスティバル(香川) |
2002年 | KAJIMA彫刻コンクール 入選 |
Bhopal 国際彫刻シンポジウム(インド) | |
2001年 | 拡兆する美術(茨城) |
2006年・個展 アートスペース虹
(京都)での展示風景
(手前)《刻 0602 stage-2》
2006 880×1100×760 (h)cm
大理石
(奥)《刻 0603》
2006 645×650×540 (h)cm
伊達冠石
《魂のかたち AMABIKI 2008》
2008
140×134×143 (h)cm
大理石
《石の躯V -塊物-》
2011 110×120×176 (h)cm
黒御影石
*「雨引の里と彫刻 2011」出品作品