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中尾 美園
Nakao Mien

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Works

Statement

経年によって、全てのモノはバラバラな断片となって、その輪郭は変化し、薄れていく。

また、それらを記録したモノも劣化していく。

私は起こりうる「うつろい」を想像し、「宝物」と「廃棄物」の合間にあるものとは何かを考えています。絵を描くことは未来へ船を出すことです。将来に忘れ去られてゆくモノや習慣、環境などを拾い、絵や別の何かに「うつす」ことで、別の未来の「うつろい」を作りだそうとしています。

 

私の主な表現手法は、まず対象に合わせて取材・インタビュー・調査の方法を変えながら、理解することからはじまります。その後、伝統的な東洋の絵画技法を用いて描き、京都の表具師に依頼して掛軸や巻子に仕立てた後、桐箱に納めています。この古典的東洋絵画の保存には長い年月で培われた修復の技術が適用されます。千年以上もの間繰り返されてきた絵画制作と保存修復をシステムとして利用することで、この先の千年を想起させることを試みています。

CV

Biography

1980 大阪生まれ

2006 京都市立芸術大学大学院美術研究科保存修復専攻修了

 

Selected Exhibition

2022

「グループ展『空華』」(ギャラリー揺 / 京都)

 

2021

「ボイスオーバー 回って遊ぶ声」(滋賀県立美術館 / 滋賀)

 

2020
「明日香の匠展」(奈良県立万葉文化館 / 奈良)

 

2019
「Roots Routes Travelers ルーツ・ルーツ・トラベラーズ」(成安造形大学 / 滋賀)

「ASYAAF2019」(DDP / Seoul, South Korea)

 

2018
個展「うつす、うつる、」(Gallery PARC / 京都)

個展「あすの不在に備えて」(元崇仁小学校 / 京都)

個展「紅白のハギレ」(ギャラリー揺 / 京都)

 

2016
Assembridege NAGOYA「パノラマ庭園 -動的生態系にしるす-」(Botão Gallery / 愛知)

 

2015
個展「図譜」(Gallery PARC / 京都)

 

2014
「シェル美術賞」入選(国立新美術館 / 東京)

 

2013
個展「いつかの庭」(KUNST ARZT / 京都)