Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、2017年7月4日から8月13日にかけて、2014年から毎年取り組んでいるコンペティション「Gallery PARC Art Competition」の2017年採択プランによる展覧会を開催いたします。
本展は様々なクリエイション活動へのサポートの一環として、広く展覧会企画を公募し、審査により採択された3名(組)のプランを実施するコンペティション「Gallery PARC Art Competition 2017」に応募された31のプランから、平田剛志(美術批評)、勝冶真美(京都芸術センタープログラムディレクター)の2名の審査員を交えた厳正な審査を経て採択された近藤洋平、松宮恵子、井上裕加里の3組による展覧会を連続開催するものです。
その♯03として、「井上 裕加里:堆積する空気」を開催します。
展示を行う8月は、6日にヒロシマの広島平和記念日、9日にナガサキの長崎原爆の日があり、15日は日中韓においてそれぞれ、終戦記念日・対日戦勝記念日・光復節という記念日がある月です。
そんなアジアが殺伐とした雰囲気となる時期に、実際に中国・韓国・広島を訪ね歩き、先の大戦の遺物や遺言を見つめる事で、前代の時代性や歴史観を見つめ、アジアの記憶を再構築したいと考えます。
また、今一度アジアの地域性や文化、互いの共通点と相違点を見つめる契機を作りたいと考えます。
「“答え”は目の前にあり、見えていないのは“問い”である。」
私は、現代社会の身近な問題を主題に作品を制作する事で、社会に潜在するその”問い”を探そうと試みている。
井上 裕加里