2017年7月4日〜7月16日

 

近藤 洋平:whereabouts

Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、2017年7月4日から8月13日にかけて、2014年から毎年取り組んでいるコンペティション「Gallery PARC Art Competition」の2017年採択プランによる展覧会を開催いたします。
本展は様々なクリエイション活動へのサポートの一環として、広く展覧会企画を公募し、審査により採択された3名(組)のプランを実施するコンペティション「Gallery PARC Art Competition 2017」に応募された31のプランから、平田剛志(美術批評)、勝冶真美(京都芸術センタープログラムディレクター)の2名の審査員を交えた厳正な審査を経て採択された近藤洋平、松宮恵子、井上裕加里の3組による展覧会を連続開催するものです。

その♯01として、「近藤 洋平:whereabouts」を開催します。

展覧会について

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし。
世の中にある人とすみかと、またかくの如し。
(鴨長明「方丈記」より)

本展では、鉄や鏡といった日常で見かける素材を水のイメージに重ねた作品をギャラリーに意識的に配置していきます。その行為によって生まれる変化は、とても微かなものかもしれません。しかしその変化は、鴨長明が記すように私たちの社会に通じるものであるのではないでしょうか。鑑賞者にとって「この世界の曖昧さや不安定さ」を再認識するきっかけを促すものになることを期待しています。



ステートメント

私たちの世界は、波打際が海と陸地の境界線を変化させるように、常にゆらいでいる。
そのゆらぎは、私たちに何をもたらすのか。
そのつかみ所のない境界が持つ意味を見つけていきたいと思う。

近藤 洋平




作家略歴

近藤 洋平|Kondo Yohei

1984年 岐阜県生まれ
2009年 武蔵野美術大学大学院造形研究科デザイン専攻建築コース 修了

主な展覧会

2017年 ミズマクおおがき2017 ~大垣の新進美術家たち~(大垣市スイトピアセンター アートギャラリー/岐阜)
個展「月の海」(ホテルミクラス・大月ホテル和風館/静岡)
2016年 個展「波打ち際」(静岡)
個展「melting point」(静岡)
建築系2(ギャラリー小さい家/岐阜)
渚町5丁目4番地4F・5F・6F(大館ビル/静岡)
2015年 in passage(nagisArt/静岡)
建築系(ギャラリー小さい家/岐阜市/岐阜)
第14回KAJIMA彫刻コンクール(模型入選)
2014年 混流温泉文化祭(丸屋ビル/静岡)
月をめぐる九つの物語(ギャラリー小さい家/岐阜)
2013年 岐阜と宇宙民藝(なうふ現代/岐阜)
トーキョーワンダーウォール公募2013入選作品展(東京都現代美術館/東京)
代官山インスタレーション2013(東京)
2012年 水と土の芸術祭2012(新潟)
うつせみ(常懐荘/愛知)
うたかた(アートラボあいち/愛知)
2011年 第24回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)(山口)
おもしろき視座展(菊川画廊/山口)
2010年 松戸アートラインプロジェクト2010(千葉)

 

 

作品画像

《波打ち際》  
2016年  
個展「波打ち際」(静岡)

作品画像

《波》  
2016年  
個展「melting point」(静岡)

作品画像

《バベルの塔》  
2016年  
個展「melting point」(静岡)

作品画像

《通り雨》  
2016年  
「建築系2」(ギャラリー小さい家・岐阜)

 

 

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