『 すべ と しるべ 』はギャラリー・パルクが2020年から取り組むプロジェクト。
「展覧会」を表現と社会の接点であり、鑑賞者が表現と時間・空間をともにする体験の場と捉えるギャラリー・パルクが、展覧会そのものへのアクセシビリティの低下が懸念される現在の社会状況に対応した中で、より多様な方法で「展覧会という体験」を起動させる「すべ」を模索するものです。
なかでもテキスト・写真・映像による展覧会の「記録」に焦点をあて、機能や特性の異なるそれら記録を鑑賞者が横断的に見る・読む時に、「発見や想像」といった新たな・異なる「鑑賞体験」を創出することを企図しています。
このため『 すべ と しるべ 』の記録集は、展覧会についてのレビューやアーティストによるテキストをまとめた冊子(B5・20ページ・モノクロ)と、作品・会場の写真(B2・表裏・フルカラー)、映像により構成され、それぞれが記録として機能を保ちながら、相互に補完・相違関係を持つように制作しています。
冊子には、出展作家である むらた ちひろ、友枝望によるテキストとともに、実際に展示を鑑賞いただいた勝冶真美(京都芸術センタープログラムディレクター)、はがみちこ(アート・メディエーター)、平田剛志(美術批評)の3名のレビューを掲載しています。
下記の2つの映像は、2020年の秋、京都府南丹市八木町の旧酒造を会場にむらたちひろ・友枝望の2名のアーティストが、それぞれ3日間の限定公開とした展覧会の記録であるとともに、パフォーマーに今村達紀(振付家、 ダンサー)、映像作家として麥生田兵吾(写真家)を迎えて、正木裕介(ギャラリー・パルク ディレクター)のディレクションにより制作した映像作品です。作品・作家の意図を解釈しながら、カメラという視線・パフォーマーの身体を積極的に介入させ、2名のアーティストによる表現からは独立したものとして制作しています。
それぞれの映像をお楽しみいただくとともに、写真・テキストはweb公開用の特別編集版のPDF(4MB)で鑑賞いただけます。
むらたちひろ『時の容 / while it goes』
友枝望『残影の残光 / afterglow of vestige』
すべ と しるべ 2020
企画・構成:正木裕介(ギャラリー・パルク)
主催・制作:グランマーブル ギャラリー・パルク
会場:オーエヤマ・アートサイト
助成:京都府文化力チャレンジ補助事業
#01
時の容 / while it goes
むらた ちひろ | Murata Chihiro
会場公開日:2020年 10月24日[土] ・ 25日[日] ・ 26日[月] 詳細はこちら>>
協力:江島 和臣 / 武田 真彦、今村 達紀、オーエヤマ・アートサイト[会場提供]
#02
残影の残光 / afterglow of vestige
友枝 望 | Tomoeda Nozomi
会場公開日:2020年 11月14日[土] ・ 15日[日] ・ 16日[月] 詳細はこちら>>
協力:米沢直(タップダンス)、黒田大地、 JUJU スタッフの皆様、秋田家の皆様、
今村 達紀、オーエヤマ・アートサイト[会場提供]
■特設HP・SNS
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