本展は昨年に開催した「脈展」の第2回展であり、京都造形芸術大学 大学院の在学生・卒業生9名によるグループ展です。
昨年に京都造形芸術大学大学院生有志9名の企画により、ギャラリー・パルクで開催された「脈展」は、表現を社会における鼓動や脈ととらえ、個々の制作や活動を超えてより広く・強く表現を社会に届けることを目的にしたもので、幅広いジャンル・多様な作品とともに、会期中のトークイベントなどを盛り込んだ意欲的な展覧会として開催されました。
第二回展となる本年は、そのテーマを「自然」として新たにゲストメンバーを迎え、より多様な表現による展覧会として開催します。 メンバーそれぞれは「自然」という普遍的かつ今日的なテーマに取り組むにあたり、その大きな存在をひとりの人間の小さな眼差しで見据え、表現者としてそれぞれの自然観や想いを込めた作品を制作・発表します。その作品は、様々な自然の姿・在り方とともに、その眼差しの違いをも示し、鑑賞者の意識や視線を揺さぶるよう働きかけます。油画・日本画・版画・写真・陶芸・インスタレーションなどによる本展は、それぞれの作家にとって、自身の表現と社会との関わりを考え、より大きな視線で表現を見つめる機会であるとともに、今とこれからの自然への向き合い方を見つめ直すきっかけをつくりだすものでもあります。
会期中には各作家が互いの作品を批評したテキストを基にしたトークイベントや、「泥団子づくり」のワークショップを開催します。
本展覧会は、昨年開催した《脈》の第二回展です。
《脈》という名称には、私たちの表現者としての活動を心臓の鼓動や命そのものととらえ、その鼓動が作品として社会をくまなく循環し、新しい価値感となるよう願いを込めています。 今回は新たにゲストメンバーを迎え「自然」をテーマに社会とつながる展覧会として開催いたします。 私たちは自然に対して感謝や恐怖など様々な感情を抱きます。自然はひとの暮らしに欠かせない数多くの恩恵をもたらすものであり、ときに天災として生命を脅かすものでもあります。《脈》のメンバーである私たちが想う自然もまた、生まれ育った環境などによって異なるものであると言えます。 今、環境問題が深刻化するなかで、改めて自然と正面から向き合うべきときが来ています。自然という大きな存在を、ひとりの人間としての小さな眼差しで見据えなくてはなりません。私たちは、過去から引き継いできた今ある自然の姿を、それぞれの作品としてかたちにします。
出展者一同
|
《栗鼠》 部分 2012年 |
|||||||||
|
《黒いライオン》 部分 2011年 |
|||||||||
|
《girl》 部分 2012年 |
|||||||||
|
《alcor-うつつ》 2011年 |
|||||||||
|
《RGB》 部分 2012年 |
|||||||||
|
《stamp maker》 2011年 |
|||||||||
|
《down》 部分 2011年 |
|||||||||
|
《Ensemble》 2012年 |
|||||||||
|
《expansion》 2012年 |