Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、京都の文化・創造活動の更なる活性化への支援のひとつとして、多くの芸術系大学への会場提供によって展覧会やイベントを開催する「PARC_美術・芸術系大学サポートプログラム」に取り組んでおります。
2012年2月15日から19日まで開催する、「ソーシャル・マテリアル・デザイン展」は京都造形芸術大学主催により、2月25日より開催される「京都造形芸術大学 2011年度卒業・修了制作展:万博 banpaku」のプレイベントとして、過去3回にわたり企画・開催されてきた「プレ万博シリーズ」のvol.4となるものです。
キャンパス全体を会場とする京都造形芸術大学卒業・修了制作展において、学生による運営チームは制作展を「展示のための一過性の場」ではなく、「デザインとアートを学ぶ意味を、いま一度モノを通して考える機会」として捉え、来場者がキャンパス内を快適に周遊できるパブリックスペース計画を進めるなかで、ソーシャル・マテリアルとしての「廃材」に注目した会場づくりを行っています。
この「プレ万博シリーズ」では、これまでにデザイナーや中間産廃処理業者への取材、美術系大学における廃材についてのリサーチなどにより、「アートやデザインの価値とは何か」をあらためて検証・再考するための取り組みを続けてきました。
本展では一連の取り組みの成果として、廃材を素材に学生により制作されたベンチや椅子をはじめ、これまでの活動の様子や制作過程を追ったドキュメントなどをあわせて展示いたします。
また、ここに発表されるパブリックファニチャーは、本展終了後、卒業・終了制作展の会場となる京都造形芸術大学に設置され、実際に屋外等で使用されることとなり、本展はそのお披露目の機会でもあります。
気づきと編集によりモノがさらなる価値づけを与えられる。デザインのリアリティーをどうぞ会場でご覧下さい。
青野路緯(プロダクトデザイン学科)
田中裕(空間演出デザイン学科)
野瀬友寛(情報デザイン学科)
佛木直道(環境デザイン学科)
室諭志(空間演出デザイン学科)
柳川周也(環境デザイン学科)
情報でつながる一方で、物流の分断や経済基盤の変動など私たちの生活は実際には受け身で不安定であることがいよいよはっきりとわかってきた現在。お金やモノだけを資本とした安定と拡大をめざす機構の限界とはパラレルに、デザインの創造性はより社会的に実践へと向かっています。 本展覧会では京都造形芸術大学卒業修了制作展運営チーム学生を中心として行った、既存の社会システムから距離を置いたところで生き抜く創造力を学ぶことをテーマとした半年間の取り組みの成果を、そのドキュメントと共にご覧いただきます。 気づきと編集によりモノがさらなる価値づけを与えられるデザインのリアリティーをどうぞ会場でご覧下さい。
キャンパス全体を会場とする本学卒業修了制作展、運営チームでは、来場者がキャンパス内を快適に周遊いただけるようなパブリックスペース計画をめざしています。
本年度は展覧会を一過性の展示期間とするのではなく、デザインとアートを学ぶ意味について、いま一度モノを通して考える機会として捉え、その実践としてソーシャル・マテリアルとしての廃材に注目し、会場づくりを行っています。
学生チームでは東日本大震災後に身近なものからつくる生きるためのデザインアイデアをデータベース化したOLIVEのデザイナーNOSIGNER、中間産廃処理業者(株)ナカダイへのインタビューや見学、京都市内美術大学の制作過程での廃材状況リサーチを行ってきました。
今回展示する、パブリックファーニチャーはその取り組みの成果としてのデザインです。併せて活動の様子や制作過程の紹介もご覧いただきます。