Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、2012年2月7日から12日まで、「日々 うつろい:丸岡未来 個展」を開催いたします。 本展覧会は成安造形大学日本画クラスに研究生として在籍する丸岡未来(まるおか・みき, 1988~)による個展です。
「目に映る“美しい色、形、光、時間、想い”を日々の生活から感じ、表現しています。」と語る丸岡は、おもに人物を中心に、力強い構図・色彩によって構成された作品を大きな画面に向かって描き出し、それは一見すると何気ない「日常」そのものを描き出しているかのように見えます。
しかし、ゆっくりと作品に目を凝らし、淡く揺らいだ色彩による画面の中に、異なるイメージや装飾のような「非日常」の混入を見つけるうちに、いつしかそこに虚実の曖昧な世界を見ることができます。 「私たちの世界はとても曖昧で、不確かなものです。現実の世界に少しばかりの夢を込めて、形に残せていけたらと思います。」と語る通り、丸岡の感じる想いすら綯い交ぜとなった作品は、見るたびに異なる印象を与える日本画の魅力とともに、「うつろう」世界そのものを垣間見る、不思議な作品体験をお楽しみいただけるのではないでしょうか。
この一年間、様々な経験を積み、周囲の人達の大切さを実感することが多くありました。それと同時に、過ぎ去っていく季節、時の流れる早さを強く感じました。 確実に時は流れ、日々、少しずつ周囲の変化と共に、私の気持ちも移ろいでいきます。 そんな毎日が当たり前のように過ぎていき、見慣れた光景が、描いているときは鮮やかに見えてきます。 目に映る“美しい色、形、光、時間、想い”を日々の生活から感じ、表現しています。 私は、絵を描くという行為で自己という存在を確かめ、周囲を取り巻く環境や自身を見つめ直し、人としての成長につなげていきたいと考えています。 作品を見てくださった方々の日常に、そっと寄り添うような感覚を感じていただければ幸いです。
【作品について】主に人物を中心に描き、日常・非日常的なものや身近なもの、描きたいものを平面上で繋ぎ合わせ、非現実的な空間を創り出し、その時感じた想いを表現しています。 筆を使わず、絵具を垂らしていると、あのとろとろとゆっくりと流れ落ちる感覚や粒子の混ざり合う様子が、自分の一部かもしれないと思うようになりました。 それは、楽しいときもあれば、苦しかったり、弱かったり、満たされなかったり。私たちの世界はとても曖昧で、不確かなものです。現実の世界に少しばかりの夢を込めて、形に残せていけたらと思います。
丸岡 未来
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「Spring garden」 「秋の詩」 「時の踊り」 「Hello Goodbye」 「Mother Leaf」 |