2011年9月13日〜9月18日

 

百﨑恭子・山﨑鈴子:∞[オクト]

Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、京都造形芸術大学大学院に在籍する百﨑恭子・山﨑鈴子による二人展「∞[オクト]展」を開催します。
現在、京都造形芸術大学大学院 芸術研究科 芸術表現専攻 修士2年に在籍する百﨑恭子(ももさき・きょうこ 長崎・1985年~)、同大学大学院 芸術専攻 博士1年に在籍する山﨑鈴子(やまざき・れいこ 東京・1983年~)、は、これまで日本画による作品を制作・発表しています。
何気なく佇む花、水面に浮かぶ花びら、そびえ立つ大樹など、およそ身近な物や風景などを、日本画の持つ魅力をそのままに、緻密に、時にドラマチックにとらえた作品は、「強さ・儚さ」や「静寂・ざわめき」といった様々な情感を伝えるとともに、作家の身近な世界を感じ取る瑞々しい感覚や、それぞれが向ける眼差しを感じることが出来ます。
「私達は、日々の暮らしや自然からインスピレーションを受け制作している。描くという行為は、私達のありのままの姿を求めることであり、その中で表現は自然と生まれ、描くことでそれぞれの世界や空間が構築されていく。自分自身に内在する感覚を解き放ち、感情を呼び起こし、それらを作品に表現することで、私達と人々との在り方の新たな可能性が見つけ出せると信じている。」
2人の若手作家の新作を中心に展開する本展では、日本画が持つ画材・技法・質感・表現世界といった魅力とともに、等身大の若手作家の視線や、そこに生まれた表現が呼び起こす豊かな感覚をお楽しみください。

展覧会について

京都造形芸術大学大学院に在籍している二人による展覧会「∞展」(オクト)。
私達は、日々の暮らしや自然からインスピレーションを受け制作している。描くという行為は、私達のありのままの姿を求めることであり、その中で表現は自然と生まれ、描くことでそれぞれの世界や空間が構築されていく。
自分自身に内在する感覚を解き放ち、感情を呼び起こし、それらを作品に表現することで、私達と人々との在り方の新たな可能性が見つけ出せると信じている。
「∞展」では作品と社会との関わりによって生まれる、人との関係性をそれぞれの視点で描き出し、互いに追い求める表現を融合し、新たに生み出される感覚を提示したい。

主催者



作家略歴

作家略歴

百﨑恭子 Momosaki Kyoko

略歴

1985 長崎県生まれ
2010 九州産業大学 芸術学部 美術学科 日本画コース 卒業
  京都造形芸術大学大学院 芸術研究科 芸術表現専攻 入学
現在 京都造形芸術大学大学院 芸術研究科 芸術表現専攻 修士2年在籍

展覧会歴

2010 京展2010 入選
日米美術学生展inNY
第55回長崎県美術展覧会公募展 長崎県教育委員会賞
2011 日米美術学生展inNY
第15回新生展 入選
  他、展覧会多数

【ステイトメント:百﨑恭子 】

誰かと分かり合えないとき、人は孤独に陥る。
そこはかとない寂しさや虚しさを感じる一方で、相手と自分の存在の強さを確認し、相手が相手らしく、自分が自分らしく在ることへの、揺るぎない安心感を覚える。
後ろ姿の向こうには、自分の知らない相手の世界がどこまでも続いている。分かりえない相手の姿をとらえようと、目を凝らし想いをはせるとき、自身の世界の中に自分が感じる相手の存在が、無限に拡がって行く。

作品画像

しあわせ 2011
530×410mm 高知麻紙、岩絵具、水干絵具、パール、墨、他

作品画像

しあわせ(部分) 2011
高知麻紙、岩絵具、水干絵具、パール、墨、他

作品画像

しあわせ(部分) 2011
高知麻紙、岩絵具、水干絵具、パール、鉛筆、他

作品画像

cross  2011
530×410mm  高知麻紙、岩絵具、水干絵具、パール、墨、他

山﨑鈴子 YAMAZAKI Reiko

略歴

1983 東京都生まれ
2009 京都造形芸術大学 美術工芸学科 日本画コース 卒業
2011 京都造形芸術大学大学院 芸術研究科 芸術表現専攻 修了
現在 京都造形芸術大学大学院 芸術研究科 芸術専攻 博士1年在籍

展覧会歴

2009 ALBION AWARD 2009 銀賞
2010 京展2010 入選
第8回雪舟の里総社市墨彩画公募展2010 入選
第21回臥龍桜日本画大賞展 入選
日米美術学生展inNY(2011年)
2011 第66回春の院展 初入選
京都造形芸術大学 日本画専攻 千住博研究会 作品発表展
地平線会 ‒千住博が推す作家たち‒
  他、展覧会多数

【ステイトメント:山﨑鈴子 】

人は社会と共感し関われたと感じたときに幸福を享受できる。
絶対的な孤独は、時としてそれが恐怖となり主体性を失う。
目にした風景には必ず感情が介在し、人の心理が常に関わっている。
今 目の前にある情景は、私自身の心に他ならない。
私はその表出された作品を媒体に共感覚を得ようとしている。
それが幸福を感受できる方法であると思っている。

作品画像

夜想曲 2011
909×727mm 高知麻紙、岩絵具、墨

作品画像

浮遊  2011
652×530mm  高知麻紙、岩絵具、墨

作品画像

春宵  2011
606×409mm  高知麻紙、岩絵具、墨

作品画像

日の木  2011
1167×1167mm  高知麻紙、岩絵具、墨

 

 

空白