本展はGallery PARCの会場提供による大学協力展として、京都精華大学「現代アートプロジェクト演習4」(キュレーションの実践を行う授業)の受講生が企画・運営する展覧会であり、2016年の「西山美なコ・川内理香子 stereotypical」展、2017年の「佐藤雅晴・小出麻代 empty park」に続く3回目の開催となります。
弁当工場での作業経験をもとに、独自の技術で本物の食材を思わせる樹脂粘土製の造形作品を制作する札本彩子(ふだもと・あやこ / 2014年京都精華大学芸術学部造形学科卒業)は、いかにも食欲をそそる食品サンプルとは異なり、過剰ともいえる集積や連続、妄想的な生々しさは見る者を圧倒し、「食べる」という行為が引き出す想像の力を体感させる。
身近な素材にキャラクターなどの具体的な形や意味を与えて再構成し、インスタレーションへと発展させた作風を得意とする祐源紘史(ゆうげん・ひろふみ / 2006年 広島市立大学大学院芸術学研究科造形計画修了)は、近年に鶏の骨などの残骸を使用して、食に言及した作品を発表している。
本展は「人間と食との関係を問う」をキーワードに、年代もキャリアも異なるこの2名の作家による二人展となります。
【主 催】
京都精華大学 現代アートプロジェクト実行委員会
https://m.facebook.com/seikaartproject/
【企 画】
京都精華大学「現代アートプロジェクト演習4」(キュレーションの実践を行う授業)の受講生
芦田 依那、岡崎 和佳奈、新宮 歩佳、柴垣 めぐみ、安井 響栄、長野 初美、坂本 一登、井上 俊介
【監 修】
吉岡 恵美子(京都精華大学芸術学部教員)
【デザイン】
井上みなみ
【協 力】
Gallery PARC