Tsutsumi Kanae
Exhibition info
土から生えるもの 土に眠るもの
That comes from the earth, that sleeps under there.
2024.05.25. ~ 06.16.
水・木休廊
![](../../../images/exhibition_img/2024/2024_0525_tsutsumi/ tutumi_banner0423.jpg)
Statement
人の手により生み出されてきた、あらゆる類の布とそれを作るため蓄積された無数の技術。様々な染織技法を見聞きする中で、現在の生活基盤を作り上げるまでに変化し繰り返された手作業と奮闘の一片を、現存する染織技法を倣うことで垣間見ている。ここで遭遇する感情や事象をテーマにし、「染織品」と「鑑賞者」の間を視覚的に媒介する作品を、染織技法を用いて制作している。
About
Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、2024年5月25日から6月16日まで堤加奈恵による個展の「土から生えるもの 土に眠るもの」を開催いたします。
ギャラリー・パルクでは初めてとなる堤加奈恵の個展。
2011年に京都精華大学大学院を修了した堤加奈恵(1986年・京都市生まれ)は、以後、綴織によるタペストリー制作などに取り組んできました。しかし、2018年~19年のフィンランド滞在を機に、日本で生まれ育った自らのルーツに興味を抱くとともに、身近な素材や日本の染織工芸品などを取り上げながら、自身で織った布を造形作品として発表するようになります。
堤は現存する染織技法に倣いながら、とりわけ布にまつわる「織る」・「染める」に着目した制作を続けることにより、一枚の布を成す様々な技法を知るとともに、その背景や歴史の変遷などを読み込みます。また、それら技術やプロセスが内包する感情や事象をテーマに作品をあらわすことで、染織と鑑賞者の間を媒介し、そこに多くの対話が起こることを目論見ます。
会場には「化学染料と天然染料」のあり方を眼差した作品などを含む新作4点をはじめ、近年の堤作品をあわせたおよそ15点ほどを展示します。
Event
ワークショップ
A 「コットンの平紐を織る」
紐を作る動作には、「編む」「組む」「綯う」などがありますが、このワークショップでは紐を「織り」ます。幅1cm 最長150cmの生成り(染色、漂白されていない色)の紐が出来上がりますが、染色すると柄になるよう細工(先媒染)して糸の順番をセットしています。 ※Bを通しでご参加いただくと染色していただけます。ご自分で身近なものを使って染めてみる方法もご説明します。
■ 日 時:2024年6月8日[土]10:30〜12:30
■ 参加費:3500円
■ 定員:6名
■ 対象:小学生以上(小学校3年生以下は保護者同伴)
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B 「平紐を植物染料で染める」
ラック(ピンク系)、ログウッド(グレー系)、石榴(黄系)の染料を用いて紐を染めます。配色は自由です。染める紐は、元は生成(染色、漂白されていない色)ですが、柄になるよう細工(先媒染)をして織ってあります。※A参加者の方はご自分で織った紐、Bのみ参加者の方はすでに織った紐(長さ1m)をお渡しします。
■ 日 時:2024年6月8日[日]14:00〜15:30
■ 参加費:4000円(A参加者の方は3000円)
■ 定員:6名
■ 対象:小学生以上(小学校3年生以下は保護者同伴)
![](../../../images/exhibition_img/2024/2024_0525_tsutsumi/ws_b2.jpg)
お名前・参加希望WS・人数・年齢(小学3年生以下の場合)・当日連絡のつくご連絡先をご記入ください。
メール:info@galleryparc.com
電話:075-334-5085(水・木休廊)
下記オンラインフォームからもお申し込みいただけます。
Works
CV
1986 京都市生まれ
2009 京都精華大学 芸術学部 デザイン学科 テキスタイル分野 卒業
2011 京都精華大学 大学院 芸術研究科 染織領域 修了
2023
「京都府新鋭選抜展」(京都文化博物館)
2022
個展「Pretend play always touches my inner part 森の人になりたかった」(堀川新文化ビルヂング / 京都)
2020
「ラプソディー」京都芸術センター支援事業(GALLERY GALLERY / 京都)
「テキスタイルの未来形」(宝塚芸術文化センター / 兵庫)
2019
「HIKARI NO KEHAI」(LOKAL + ギャラリー / ヘルシンキ、フィンランド)
2018
「Weaving New Worlds:Contemporary Tapestry」(ウィリアムモリスギャラリー / ロンドン、イギリス)
2017
「Forest of Gretel」(同時代ギャラリー / 京都)
2016
「新鋭選抜展 琳派400年記念展」(京都文化博物館 / 京都)
2015
「なまえのない色」(GALLERY GALLERY EX / 京都)
2014
「ori-rhytm3」(京都芸術センター / 京都)
2013
「TAPESTRY NOVA」(Meno Park / カウナス、リトアニア)
「moss work 」(GALLERY GALLERY EX / 京都)