本展はGallery PARCの会場提供による大学協力展として開催されるもので、京都精華大学「現代アートプロジェクト演習4」(キュレーションの実践を行う授業)の受講生が企画し運営するものです。
本展は、京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了後、「Pink Vacancy」(2004、資生堂ギャラリー・東京)、「~いろいき~」(2007、京都芸術センター)、「広瀬光治と西山美なコのニットカフェ・イン・マイルーム」(2009、金沢21世紀美術館)、「瀬戸内国際芸術祭2013」(香川)、「六甲ミーツ・アート芸術散歩2014」(兵庫)などで活躍を続ける西山美なコ(にしやま みなこ)と、多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画在籍中ながら、「other painting XI」(2012、pepper’s gallery)、「凸」(2013、TKPシアター柏、アートラインかしわ2013)、川内理香子個展「Back is confidential space.Behind=Elevator(2015、waitingroom)などの展覧会での発表とともに、2014年に「第1回 CAF ART AWARD 2014」(保坂健二朗賞)、2015年には「第9回shiseido art egg賞」を受賞するなど、活躍の目覚ましい川内理香子(かわうち りかこ)により構成されます。
西山はピンクを基調とした装飾モチーフや砂糖菓子などを用いた彫刻、インスタレーション作品などを発表してきた。表面に表れる繊細さや女性らしさにこだわる一方で、内に秘める存在そのものの魅力を感じさせるような作品を制作する。川内は「たべること」に対する自身の感覚と周囲とのズレをテーマにしたドローイングなど、「生」に対する実感が反映された平面作品を主に制作する。表現方法は異なりながら、自らを問い、見る者へも問いかけるという点でリンクする二人の作品を通して、本展では、表面的な思い込みや一般的な価値観の奥に漂う物事の本質や魅力に気付く場にしたい。(主催者によるテキスト)
関西のみならず全国的に活動する西山美なコ、関西ではほぼ初めての紹介となる川内理香子。会場では、このふたりの女性作家の作品を通して、自身に内在する価値観を見つめなおす機会として、また、そこからは自身が世界に向ける眼差しに変化と気付きをもたらす機会ともなるのではないでしょうか。なお、関連イベントとして、2月7日(日)にはアーティストトークを開催します。こちらにもぜひご参加ください。
【主 催】京都精華大学現代アートプロジェクト実行委員会
【企 画】大川内祐太、中村朱里、冨田結衣、友尻小麦、リ・ブンキ
【監 修】吉岡恵美子(京都精華大学芸術学部准教授)
【協 力】Gallery PARC