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山本 雄教
Yamamoto Yukyo

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Works

Statement

米粒の輝き、財布の中の硬貨の汚れ、工事現場を覆うシートの青色。神は細部に宿るというが、この世界の本質はどこか遠いところにあるのではなく、そんな誰しものすぐそばにあるのではないだろうか。


「一枚の葉っぱが手に入ったら、宇宙全体が手に入るでしょう」これは、日本画家の安田靫彦が教え子の小倉遊亀に伝えた言葉である。一枚の葉っぱが足下に落ちていたとしても、見ようとしなければそれはただの葉っぱでしかなく、もしくは葉っぱですらない。しかしひとたび目を向ければ、そこには宇宙を見るかのような世界が広がっている。あるいは宇宙全体も、見方やスケールを変えれば一枚の葉っぱのような小さな存在かもしれない。安田靫彦の言葉から、私はそんなミクロとマクロを行き来する感覚を覚えた。


「普通なら何とも感じないようなささいなことが、突然、とてつもなく面白く感じられることがあるんだよ」とは、アンディー・ウォーホルによる言葉である。大量消費される商品広告や消費物を主役とした作品たちは、米粒ひとつに神様を見るような日本的な感覚と、私の中で矛盾することなく結びついた。ありふれた対象が、社会の構造やそれを見つめる人間自体を露わにし、生や死までがフラットにつながっていく。 安田靫彦とアンディー・ウォーホルによる言葉は、日本画とポップアート、あるいは日本とアメリカという異なる地点からのものでありながら重なりをもって響き、作品上で交差する。


米粒や一円硬貨、そんな些細な対象が、日常的な価値観を超え世界の一端に繋がっていくような感覚。それはときに小さな点が世界に広がっていくような開放感であり、ときに世界そのものが小さなドットのひとつになるような閉塞感でもある。ユーモラスで楽観的な期待や願望と、シニカルで絶望にも近い諦念。それを絶えず行き来しながら、すぐそこにある何かを探していく。宇宙の果ては、あなたの手のひらの中にあるのかもしれない。一枚の葉っぱが手に入ったとき、果たしてそこにはなにがあるのだろうか。


山本雄教

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CV

Biography

1988 京都府出身
2010 成安造形大学 日本画クラス 卒業
2013 京都造形芸術大学大学院修士課程ペインティング領域 修了

 

Selected Exhibition

2019
個展「faint noise」(+1art / 大阪)
「学園前アートフェスタ2019」(淺沼記念館 / 奈良)
「アート台北」(台北世界貿易センター / 台北, 台湾)
「アートフェア東京」(東京国際フォーラム / 東京)


2018
個展「青いテントと五つの輪」(YOD gallery / 大阪)
「京都府新鋭選抜展2018」(京都文化博物館)
「第7回東山魁夷記念 日経日本画大賞展」(上野の森美術館 / 東京)


2017
個展「THE PEOPLE」(大雅堂 / 京都)
個展「××××円の人」(ギャラリー恵風 / 京都)
個展「見立てと反復」(ギャラリー和田 / 東京)


2016
個展「Fake blues」(+1art / 大阪)


2015
個展「EXCHANGE」(gallery maronie / 京都)


2014
個展「How is this connected to that?」(つくるビル / 京都)


2013
個展「What is there コメをみる※コメにみる」(Gallery PARC / 京都)

Awards

2020
京都 日本画新展2020 京都市長賞


2017
ファインアート・ユニバーシアード U-35 優秀賞
第7回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展 審査員推奨


2014
TERRADA ART AWARD 優秀賞


2013
京都府美術工芸新鋭展 公募部門大賞
美術新人賞デビュー2013 準グランプリ


2012
ART AWARD NEXT2012 Vol.2 審査員賞

 

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