Top

Previous page

Artist info

澤田 華
Sawada Hana

Exhibition View

6 images

Works

Statement

 

Gesture of Rallyシリーズについて

 

写真を見るとき、わたしたちは大抵そこに写っている被写体についての話をしようとする。
これは昨日食べたお肉、これは東京に住んでる従兄弟、これは瀬戸内の海で
写真と被写体は密着していて、写真そのものを見ることは困難なのである。
写真は、写されたものが過去の現実に確実に存在していたことを証明する。
したがって、被写体は、必ず現実のものでなければならない。
写真に手を加え、イメージを変容させることが可能であることは、現代においては周知のことではあるが、わたしは上述の写真固有の特性を全面的に引き受けて、下記のような試みを始めることにした。
古本に載っている写真に写り込んだ、正体不明の物体を指さし「これは何か?」という問いを立てる。
実在したはずなのに断定できない「これ」を言い当てようと、情報を集め、推理していく。
撮影された時代や場所を調べ、「これ」の色や形を観察し、似ているものを探す。
しかし、「これ」に対する情報がどれほど積み重なっても、答えに辿り着くことは結局ない。
そこで立ち現れるのは、問いに対する問いである。


「これ」とはなにか?
「これは何か?」とはなにか?
写真とはなにか?


一つの問いに無数の答えの可能性があるのではなく、問い自体に複数の意味が含まれていることに気付いたとき、それまでの問答は空転する。
わたしは「何か」を解明しようとする素振りの傍らで、「これ」と指差す先をじっと見つめながら、問いを反芻し続けているのである。

 

english

CV

Biography

1990 京都府生まれ
2016 京都精華大学大学院 芸術研究科前期博士課程 修了

 

Selected Exhibition

2020
個展 夏のオープンラボ「澤田華 360°の迂回」(広島市現代美術館 / 広島)
「踊り場と耕作」(ホテルアンテールーム京都 / 京都)
「楽観のテクニック」(BnA Alter Museum / 京都)


2019
個展「車窓のそとは既に過去」(波止場 / 愛知)
個展「『見えないボールの跳ねる音』」(MEDIASHOP gallery2 / 京都)
「Roots Routes Travelers」(成安造形大学【キャンパスが美術館】 / 滋賀)
「船橋わたす2019」(奈良県立大学 / 奈良)
「あいちトリエンナーレ2019」(愛知県美術館ギャラリー / 愛知)
「テキサス・ヒットがやってくる」(Lights Gallery / 愛知)
「フラッシュメモリーズ」(The Third Gallery Aya / 大阪)
「Identity XV -curated by Meruro Washida-」(nichido contemporary art / 東京)
「timelake08」(巡回展、高松・大阪・札幌・東京)
「凍りつく窓:生活と芸術」(CAGE GALLERY / 東京)
「群馬青年ビエンナーレ2019」(群馬県立近代美術館 / 群馬)


2018
個展「見えないボールの跳ねる音」(Gallery PARC / 京都)
「showcase #7 写真とスキャン PHOTO & SCAN」(eN arts / 京都)


2017
個展「ラリーの身振り」 (KUNST ARZT|京都)
「1f loor2017 合目的的不毛論」(神戸アートビレッジセンター / 兵庫)
「場|BA」(愛知県美術館ギャラリーJ室 / 愛知)
「写真新世紀展2017」(東京都写真美術館 / 東京)
「未来の途中の星座‐美術・工芸・デザインの新鋭9人展」(京都工業繊維大学美術工芸資料館 / 京都)
「群馬青年ビエンナーレ2017」(群馬県立近代美術館 / 群馬)


2016
「Reproduction」(成安造形大学【キャンパスが美術館】 / 滋賀)


2015
個展「【C】【A】【T】」 (kara-S / 京都)


2014
個展「Second contact」(KUNST ARZT / 京都)

 

 

Awards

2019
群馬青年ビエンナーレ2019 奨励賞


2017
写真新世紀2017年度 [第40回公募] 優秀賞

 

english