Ako Tsubasa
Exhibition info
シナリオノーツ
scenario Notes
2024.06.29. ~ 07.21.
水・木休廊
![](../../../images/exhibition_img/2024/2024_0629_ako/ako_bunner03.jpg)
Statement
本展について
作品制作において「風景」をつくることを主題とする阿児つばさ
による個展。
会場は阿児のアトリエを想定して空間構成され、「何になるかわからないもの」が置かれている。阿児と来た人にとっての芸術、学術ひろばであり、作品展示の場でもある。
風景はいかにつくられるか、私(たち)はその断片を記憶できるか、私(たち) はその連なりを記録できるか。これまで「シナリオ/scenario」「デイ シナリオ/day s cenario」「シナリオノーツ/scenario Notes」として試みてきた。
素材や存在を取り扱うことへの課題から、かたちに残す作品制作にこたえが見つからないでいる。ことばを残す紙を知り、本を知り、身体を知り、色を知り、社会を知り、ことばを知り、本をつくろうとしている。
About
Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、2024年6月29日から7月21日まで阿児つばさによる個展の「シナリオノーツ」を開催いたします。
作品制作において「風景」をつくることを主題とする阿児つばさによる、ギャラリー・パルクでは初めてとなる個展。
2014年に京都精華大学デザイン学部を卒業した阿児 つばさ(あこ・つばさ/1991年・兵庫県出身)は、これまで「scenario」(FINCH ARTS/京都,2023)、「SUBJECT」(HOTEL ANTEROOM KYOTO Gallery9.5/京都,2020)、「札幌国際芸術祭」(札幌市資料館アートとリサーチセンター/音威子府村/北海道,2018)、「氷橋幌」(札幌500m美術館/北海道,2018)、「花路里と花路里 / PEGASUS / どこやここ」(3331 Arts Chiyoda/東京,2016)などでの発表の他、2022年9月から2023年6月まではフランス政府とヴァルドワーズ県の奨学生としてパリ・セルジー国立芸術大学に在籍していました。
阿児は「タイトルと共に日々を過ごすという表現手法」=「 scenario(シナリオ)」という方法を用い、そこから多様なメディアや手法によるインスタレーション(と呼ぶことのできる)作品やパフォーマンス(と呼ぶことのできる)作品へと展開しています。たとえば、北海道・美幌にある「花路里」というスナックを巡ってごく私的な物語を追った(つくった)「花路里」や、北海道・音威子府村に60年ほど前まであった氷橋(川面を覆う氷を切り、それを架けて橋にする)を眼差した『氷橋幌』など、阿児は個人的な体験や私的なつながり、それにともなうオブジェクトや造形物などの一連を「作品」としてきました。それらは一見してとりとめなく、理解しにくい、いわゆる「わからない」と呼べるものですが、その「わからなさ」はまた、鑑賞者の眼差しと思考を誘い、そこに運動を起
こすものとも呼べるものです。
本展「scenario Notes シナリオノーツ」は、ギャラリー・パルクの会場を期間限定の阿児のアトリエとして設定し、阿児の過去・現在・未来において関係する「何になるかわからないもの」が置かれることとなります。またここは阿児と来場者にとっての芸術や学術の対話の広場でもあり、その時々の作品の展示の場でもあるといいます。同時に『素材や存在を取り扱うことへの課題から、かたちに残す作品制作にこたえが見つからないでいる。ことばを残す紙を知り、本を知り、ことばを知り、色を知り、本をつくろうとしている』と話す阿児にとって、『本』をつくろうとするための機会でもあるといいます。
要するに本展は「○○を見せます」として結果や目的を確約するような展覧会ではなく、「何が見えるか・何が見えないか」を起点とするもの(展覧会)であり、重要なのはそこから対話や思考など「何がはじまるか」あるいは「何をはじめてみることができるか」を主題とするものであると言えます。間違っているかもしれませんが。
Event
「オープニングイベント」
◼️ 2024年6月29日[土]
10:00-11:00 阿児つばさによる作品についての話阿児つばさが作品にまつわる話をします。どうぞご一緒に。
定員:なし(予約不要)|参加費:無料
10:00-14:00:廃材でつくろう!まち、モンスター、プラカード、わたし!※詳しくは【◆創作活動の日】をご覧ください。
15:00-16:00:京都市役所から出発する「イスラエルはジェノサイドをやめろ!京都デモ」に参加します。(予約不要)イスラエルによるパレスチナへのジェノサイドに抗議するデモが毎週土曜15〜16時に行われています。京都市役所前に集合し、河原町通を南下して、仏光寺公園(木屋町仏光寺)まで歩きます。最初のスピーチも含めて1時間ほど。阿児つばさも参加します。一緒に歩きましょう。
定員:なし(予約不要)|参加費:無料※京都市役所前でDemo Demo Kyoto(Instagram @demodemo.kyoto)の「FREE GAZA」という横断幕を探してください
※雨天の場合でも参加します。京都市内に警報が発令されている場合は中止とします。
17:00-18:00:鴨川(三条大橋下)にて京都市の美術家有志の会(小田原のどか、阿児つばさ)による活動報告集会「身近な社会運動の実践から日々を考える」2024年2月4日に行われた京都市長選挙において、立候補者へ公開質問状を送付した京都市の美術家有志の会よりその後の活動報告を行います。集まったみなさんで選挙のことや身近な社会運動について、実践の経験があってもないかもしれなくても、日々の暮らしのことともに話しましょう。7月7日は京都市議会議員中京区補欠選挙と東京都知事選挙です。それぞれ期日前投票も行われています。該当地域にお住まいの方は情報を確認してみてください。
定員:なし(予約不要)|参加費:無料※三条大橋の西側を予定しています。敷物など必要な方はご持参ください。
※雨天の場合、会場をPARCに変更します。その他、会場の状況(川の増水等)によってもPARCに変更します。
18:00-21:00:鴨川(三条大橋下)にてオープニングパーティー持ち寄りでゆるくパーティーしましょう。おひとりでも、誰かといっしょにでも、ぜひ来てください!
定員:なし(予約不要)|参加費:無料(持ち寄り制)※三条大橋の西側を予定しています。持ち寄りで行いますので、飲み物、食べ物などをご持参ください。敷物など必要な方はご持参ください。
※雨天の場合、会場をPARCに変更します。その他、会場の状況(川の増水等)によってもPARCに変更します。会場が変更となる場合は、PARCのInstagram(@galleryparc)でお知らせします。
「創作活動の日」廃材でつくろう!まち、モンスター、プラカード、わたし!
◼️ 6月29日[土]、7月6日[土]、13日[土]、20日[土] ①10:00-11:00 ②13:00-14:00
まちでもらってきた廃材を使ってそれぞれにつくりたいものをつくることができます。
ゲストにこどもとアトリエSKOG(スコーグ)、社会運動部Demo Demo Kyotoが来てくれます。阿児つばさもいます。お昼頃に美味しいケータリング(有料)もあります。
プランはなくても、つくらなくても、ごはんだけでもふらりとのぞいてみてください。
定員:こどもとアトリエSKOG 各回2組程度(予約優先) / Demo Demo Kyoto と 阿児つばさ 定員なし(予約不要)
参加費:いずれも500円(税込)
お申し込み:Gallery PARC Webサイトの専用フォーム(https://forms.gle/S8DCwsEwRsZhjzLQA)から
※材料は会場にもある程度ありますが、持ち込みも歓迎です。
※会場に負荷のかかる制作はお断りする場合があります。
※未就学児は保護者同伴でご参加ください。
「ケータリング 」
◼️ 6月29日(土)、7月6日[土]、13日[土]、20日[土]11:30-13:30
創作に参加しない方でも参加いただけます。食事の内容・価格は当日会場でお知らせします。予約不要ですが、なくなり次第終了します(20食程度の予定)。
「対話の日」
◼️7月7日[日]、14日[日]、21日[日]16:00-18:00
阿児つばさが気になるテーマについて、集まった人で話しませんか?聞くだけでも歓迎です。
7月7日[日]:クィアフェミニズムと資本主義
7月14日[日]:森づくりや気候危機
7月21日[日]:言語政治学(仮)
定員:各日10名程度(予約優先制)|参加費:500円(税込) 阿児つばさが淹れるお茶付き
お申し込み:Gallery PARC Webサイトの専用フォーム(https://forms.gle/ZQFNXmRugqeQHgY76)から
※対話の内容を文字起こししたものを今後の阿児つばさの活動で公開する場合があります。予めご了承の上、ご参加ください。
「作品についての話、楽器の練習」
◼️ 7月1日[月]、8日[月]、15日[月] 18:00-19:00
阿児つばさが作品にまつわる話をします。また、自作楽器の練習をしています。どうぞご一緒に。
※対話は録音し、文字起こしをして、今後の阿児つばさの活動で公開する場合があります。予めご了承の上、ご参加ください。
️⚪︎関連イベントの情報保障について
筆談、UDトークの利用をご希望の場合はお申し出ください。
️⚪︎セーファースペースを目指して
あらゆる差別、ヘイト、ハラスメント、暴力行為の容認はできません。見た目や属性などで決めつけることがないように配慮しましょう写真撮影の際には、互いに確認をとりましょう。気になることや困ったことがあればスタッフへ気軽にお申し出ください。
Works
CV
1991 兵庫県出身
2014 京都精華大学 デザイン学部 卒業
2022.9.〜2023.6. フランス政府とヴァルドワーズ県の奨学生としてパリ・セルジー国立高等芸術学校に在籍
2023
個展「scenario」(FINCH ARTS / 京都)
SEASON 2(はならぁと こあー宇陀松山ー / 奈良)
2020
「SUBJECT」(HOTEL ANTEROOM KYOTO Gallery 9.5 / 京都)
2019
「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019」(京都新聞ビル 印刷工場跡 / 京都)
2018
個展「the “nom nom” Book図」(momurag / 京都)
「真空ろまん」(kumagusuku / 京都)
「第6回札幌500m美術鑑賞展」(札幌大通地下ギャラリー500m美 術館 / 北海道)
2017-18
「冬のあわい」(awai art center / 長野)
2017
「船 / 橋 わたす」(奈良県立大学 / 奈良)
「札幌国際芸術祭 2017 : アートとリサーチセンター」(札幌市資料館 / 北海道)
「アンキャッチャブル・ストーリー」(瑞雲庵 / 京都)
「北の脈々」(札幌大通地下ギャラリー500m美術館 / 北海道)
「3331 Art Fair 2017 -Various Collectors Prizes-」(3331 Arts Chiyoda / 東京)
2016
個展「花路里と花路里/ PEGASUS / ど こ や こ こ」(3331 Arts Chiyoda / 東京)
個展「花路里」(田中商店 / 京都)
「TRANS ARTS TOKYO 2016」(Division / 東京)
「3331 Art Fair 2016 -Various Collectors Prizes-」(331 Arts Chiyoda / 東京)
2015
個展「大事な本 -the nomnom Books-」(momurag / 京都)
2014
「京都精華大学卒業制作展」(京都市美術館 / 京都)
2013
個展「知らない間」(kara-S / 京都)
2022 Val d'Oise International Grant
2017 「第6回500m美術鑑賞」 グランプリ 受賞
2016 「3331 Art Fair 2016 -Various Collectors Prizes-」3331 Arts
Chiyoda Prize, Satoshi Tokoro silver Prize, Hanapusa Grand
Prize, 受賞
2019
「入船 19」(大阪の水路 / 大阪)
「Creative Meeting Point : Hong Kong x Japan Work in Progress Presentation」(8/F Platform / 香港)
「おも茶会」(京都芸術センター / 京都)
2018
「「入船」出版記念 クルーズ」(大阪の水路 / 大阪)
「JCDN国際ダンス・イン・レジデンス・エクスチェンジ・プロジェクトVOL.8 2018日本―香港 共同制作プログラム プレゼンテーション」(友利エコハウス / 沖縄)
2017
「ぽこぽこアワー はじめの光・編」(アートエリアB1 / 大阪)
「況や」(なんばベアーズ / 大阪)
「OFF Airチャンネル」(JikanDesign / 大阪)
2016
「ノイズ中村10周年フェス『おパーティ!』」(SHIBAURA HOUSE / 東京)
「咲くやこの花芸術祭2016 : ゴンゾ解體新書」(大阪市中央公会堂 / 大阪)
「テニスコーツ展 : マジキックトルバドール」(キチム / 東京)
「ぽこぽこアワー 漁ぽ港編」(長田港 / 兵庫)
「ぽこぽこアワー 京都編」(Division / 京都)
2015
「ぽこぽこアワー Art Theater dB神戸編」(danceBox / 兵庫)
「ぽこぽこアワー アートエリアB1編」(アートエリアB1 / 大阪)
「PLAY vol.1 塚原悠也」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 / 香川)
2014
「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2014 :yama surfer, returns.」(六甲山カンツリーハウス / 兵庫)
「KYOTO EXPERIMENT : xapaxnannan(ザパックス・ナンナン):私たちの未来のスポーツ」(西京極スタジアム / 京都)
「南山城村芸術祭2014 「村の芸術祭」」(南山城村 / 京都)
2013
「熊を殺すと雨が降る」(AI・HALL / 兵庫)
「梅田哲也+コンタクトゴンゾ+志賀理江子による「水産保養所」クロージングツアー[Short ver.]」(水産保養所 / 青森)
2011
「Musutafa United V.S. FC Super Kanja」(AI・HALL / 兵庫)
2019
JCDN国際ダンス・イン・レジデンス・エクスチェンジ・プロジェク
トVOL.8 2018日本―香港 共同制作プログラム(香港)
2018
JCDN国際ダンス・イン・レジデンス・エクスチェンジ・プロジェクト
VOL.8 2018日本―香港 共同制作プログラム(宮古島)
2017
京都:Re-Search 2017 in 京田辺(京田辺市 / 京都)
2016
アートとリサーチ(さっぽろ天神山アートスタジオ / 北海道)
2014
十和田生活|馬と芸術(NAKARI WOOD ART STUDIO / 青森)
2013
「島袋道浩:能登」メンバー(金沢21世紀美術館 / 金沢)