Tanaka Kazuhito


田中和人展 参考画像
Statement
Picture(s) - 抽象的なペインティング。そして、暗室で露光され、様々な色に発色した印画紙(カラーフォトグラム)の構成。アクリルボックスが彼らの運命を封印する。その平面上に、ヒエラルキーはない。彼らは、メディウムとしての差異をそのまま提示しながらも、共存し、影響し合う。メディウムの歴史上の緊張関係を解放するカンバセーション。破かれ、折りこまれたフォトグラムは重なり合い、キャンバスから浮遊する。それらは、絵の具のストロークを模倣しながらも、その色や彫刻的な形態は、より鮮やかに。
絵画、あなたは誰? 写真、あなたは誰? あるいは、私は誰? 形象を持たずに。
本展覧会では、最新作「Picture(s)」を中心に、これまで取り組んできた他の複数のシリーズ作品を同空間に展示することで、俯瞰的かつ有機的に、制作活動の全体像を浮かび上がらせることを試みる。
About
Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、2023年2月25日から3月19日まで、田中和人による個展「Picture(s) 」を開催いたします。3月1日[水]以降は、同ビル1階の大垣書店やカフェ&バー Slow Page店内、ウィンドウ・階段にも作品を展示いたします。
「Picture(s):田中和人」展
■会場:Gallery PARC(堀川新文化ビルヂング2F)
■会期:2月25日[土]〜3月19日[日]水木休廊
■開廊時間:13:00〜19:00
主催:Gallery PARC
■会場:堀川新文化ビルヂング1F カフェ・ウィンドウ・階段
■会期:3月1日[水]〜3月26日[日]会期中無休
■各所の営業時間にご覧いただけます。
主催:NEUTRAL / 企画・展示協力:Gallery PARC
Works

《Picture(s) #27》
2022
Acrylic and analog chromogenic print on canvas (with acrylic frame)
343×253×68mm(frame size)

《Picture(s) #36》
2022
Acrylic and analog chromogenic print on canvas(with acrylic frame)
343×253×68mm (frame size)
Biography
1973 年埼玉県生まれ。アーティスト。sodaディレクター。
明治大学商学部卒業後、会社勤務を経て渡米。2004 年 School of VISUAL ARTS(ニューヨーク)卒業。写真と絵画の関係性を軸に、写真による新しい抽象表現を探求し、国内外で作品を発表。また、京都ベースのアーティスト・ラン・スペース「soda」のディレクターを務め、展覧会の企画にも取り組む。現在、京都と福岡を拠点に活動中。2011 年TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD グランプリ受賞。
主な個展に、2022年「Picture(s)」(KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、「Picture(s)」(Paris London Hong Kong、シカゴ)、2019年「Self-Dual」(Galley PARC、京都)、2018年「GOLD SEES BLUE」(Maki Fine Arts、東京)、2017 年「トランス/ リアル - 非実体的美術の可能性 vol.7 田中和人 」(αM、東京)、2015 年「pLastic_fLowers」(Maki Fine Arts、東京)、「high & dry」(Gallery PARC、京都)など。
主なグループ展に、2021年「Foreland」(Foreland、キャッツキル)、「Never the Same Ocean」(soda + HAGIWARA PROJECTS、東京)、「風とイメージ」(Sprout Curation、東京)、2019年「S/F -写真、あるいは、200年後のモノリス-」(KAYOKOYUKI + soda、東京)、2016年「TAMA VIVANT II 美術-あいまいなパラダイム」(多摩美術大学、東京)、2015 年「NEW BALANCE #3」(XYZ collective、東京)、「hyper-materiality on photo」(G/P gallery shinonome、東京)など。