Tanimoto Ken
Exhibition info
ラインズ・オブ・ライフ
〜谷本研自分史大年表〜
2022.12.25. ~ 2023.1.22.
水・木曜日および年末年始(2022年12月28日[水]~2023年1月5日[木])は休廊
Statement
自分史を編むというのはある面でとても恐ろしい行為だと思います。自分が生きてきた年月を懐かしみながら書き起こしていく楽しさの反面、便宜的に書きつけたそれぞれのエピソードの行間に記せていない膨大な日々があり(50年間では約1万8千日!)、それらのほとんどを忘れて今生活していることに気付かされるからです。また自分史において、今日この瞬間まではどうあれ埋めることができるのに対して、明日以降は原理的に空白とするしかありません。そして「明日死なないとは限らない」という、いわゆる〝縁起でもない〟発想がチラリとよぎります。
それでも今日までの歩みを俯瞰すれば、数々の偶然が結び合い、おかげさまで面白い人生が続いていると感じることができます。そして明日以降のことは何も分からないとしても、また予期せぬ偶然が繋がって真っ白だった空欄が埋まっていく期待に賭ける勇気がわいてきます。
今回、個展と銘打って自分自身を素材にした〝研〟究をおこないます。極私的な年表をお見せするという野暮を、どうか数え年50の誕生日とクリスマスに免じてお許しください。
About
Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、2022年12月25日から2023年1月22日まで、谷本研による展覧会「ラインズ・オブ・ライフ~谷本研自分史大年表~」を開催いたします。
本展は、1973年に神戸に生まれ、1998年京都市立芸術大学大学院美術研究科造形構想修了。「デカダン秘宝館」(1996 / ギャラリーココ)や「当世物見遊山」(1999 / お宿吉水)などの企画活動をおこなうとともに、2002年からは大津市仰木地域をフィールドに「地蔵プロジェクト」を展開、2003年からは「新開地アートブックプロジェクト」、2007年より福祉施設「みずのき」のアートプロジェクトにも関わり、2014年からは美術家・中村裕太とのゆるやかなユニットとしてのプロジェクト『タイルとホコラとツーリズム』にも取り組む。また、デザインや漫画も手掛け、『ブリコラージュ・アート・ナウ 日常の冒険者たち』(2005 / 国立民族学博物館)や「Dan Graham: Beyond」(2009 / MOCA)図録などに漫画を執筆。はたまた観光ペナントの収集研究家としても知られ、著書に『Pennant Japan』(PARCO出版)などがある。大まかにいえば、アートとその周縁に関わりながら多様・多彩に活動する谷本研(たにもと・けん)によるものです。
で だから そして 結局 つまり では谷本研とは何者なのか?
「ラインズ・オブ・ライフ ~谷本研自分史大年表~」は、個展の形式を借りて、谷本自身がこの問いへの探求をおこなう機会となります。
数えで50歳の年、展覧会の初日であるクリスマスには満49歳の誕生日を迎える谷本研が、極めて個人的な出来事・トピックを年表形式によって取り上げ、たくさんの資料、巨大マンガとともに概観してみるものです。およそ50年分の「自分史」をギャラリーに展開させる本展は、いわば谷
本による谷本自身へのリサーチとも呼べるものです。
もちろん、多くの鑑賞者にとってこの「谷本研史」を知ることには何の意味も持たないでしょう。
しかし、「では『私』とは何者なのか?」という問いを自分へと向けた時に、私たちはそこに明確な答えを返せるでしょうか。「現在の自分」はこれまでの選択、必然・偶然による様々な紆余曲折を経た結果であるといえます。つまり、私たちはその問いへ答え(あるいは手がかり)を「これまで」に求めることになるのではないでしょうか。
「これまで」から目をそらすことなく、その変遷に眼差しを向けてみることは少し恐ろしい行為でもあります。また、それでもなお明確な答えが得られるものではないかもしれません。しかし、「これまで」を点検・検証してみることは「現在」を検証することであるとともに、なによりも未知なる「これから」へと眼差しを向けることになるのではないでしょうか。
まだまだ変化の最中にある2022年の暮れ、新しい2023年の始まりの時。恐れを抱きながらもそれらに目を向け、手を動かし、展覧会・作品として開示してみせる谷本の姿から、私たちも自分自身のこれまで・これからに目を向けて見てはいかがでしょうか。
作家情報について詳細はこちらよりご覧ください。 >Artist info
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ギャラリー・パルクは、京都を原点に新たな食文化の創造や発信を目指すグランマーブルにより、「ものづくり」を通じた文化の継承と創造への取り組みをミッションとして、2010年7月に創設されました。アート・工芸・デザイン・写真・映像・パフォーマンスなどの幅広いクリエイションによる展示企画・開催などを中心に、おもに若いクリエイターの活動をサポートする取り組みを続けています。
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