2018.7.27. ~ 8.21.
Exhibition info
Gallery PARC Art Competition 2018 #02
Statement
目の前に広がる風景を描こうとした時、「描こう」とすることでどんどん現実から離れてゆく。
その描けないと言う出来事に喜びを感じ、不可能性を自覚することで、広がる感覚を得た。
私の絵を作り上げてゆくものは、だれか、何か。
私が出会った現実が私の中で現象となり私の手にある「外的なものである絵の具」が体と密接になり、新たな絵として立ち上げる。
それは時間や次元を飛び越えて、想いを馳せる行為となり、関わり合いを与えてくれる。
像を写すのではなく、関わりを表象化することが私にとって「描く」ことである。
それらを形にすることに尊さを感じて制作している。
Q&A
-本公募に応募した理由について
関東に移り住んでから、制作も落ち着いて出来てきて、発表したい気持ちが強くなり、自分が惹かれる場所であれば、関東でも関西でも色々な場所で発表していきたいと思いました。GalleryPARCは、以前から観たいなと思わせる展示を行っていたし、尊敬する先輩も展示していたので、是非展示したい!!と応募しました。
-今回の展覧会について
描くことで、構造を問うということをしたいと思っています。世界の枠組みが変化する中で、描くことで無意識であるところを意識化できたらと考えています。
-今回の展覧会(作品)について、目論見・挑戦・希望など
想像力からの引用ではないよってところを観てほしいです!
-現在の素材・技法はどのような理由で選択しましたか
描く上で自然と必要になった支持体や描き方です。描くことは幼いときから大好きでした。
-これまでの作品に通底する問題意識や興味は
「本当のこと」や「本物」はあるのだろうか、という疑問。
-今後の活動の中で目指したい、取り組みたいポイントなど
想いを馳せることを、純粋なかたちで留めたいと考えたりします。
-作品をつくることはどういうことか
制作すること。正しいものや正解に向かうことではないと思います。
-作品を見せることはどういうことか
世界の枠組みを変化させるということ。
-魅かれるものは何か
未知の世界や、これからを感じさせるもの。
-見たいものは何か
義体化がどのように進むか。不安と希望がモリモリです。
-現在の自身の問題点などあれば教えてください。
体力。言語力。
-何が美しいか
他人を思いやる心
-何が醜いか
他人を思いやれない心
-行ってみたい場所は
ドイツ。
-やってみたいことは
ドイツで制作
-これから何をしたいか
もっと制作したいです。
About
本展は様々なクリエイション活動へのサポートの一環として、広く展覧会企画を公募し、厳正な審査により選出されたプランを展覧会として実施するコンペティション「Gallery PARC Art Competition」の採択プランによる展覧会です。
2014年から毎年開催し、本年で5回目となる「Gallery PARC Art Competition 2018」は、応募された66プランから平田剛志(美術批評)、勝冶真美(京都芸術センタープログラムディレクター)の2名の審査員を交えた厳正な審査を経て採択された、森岡真央「ママ、きいてちょうだい」、平野泰子「呼びかけられる」の展覧会を連続プログラムにより開催いたします。
展覧会について|平野泰子
手と絵の具が一体となり、描いているときに、何かに呼びかけられる。
その「呼びかけ」に対し、遠くのことや、誰かに想いを馳せる「まなざし」を絵画に落とし込む。
自分の中で「主体ー客体」が入れ替わる。
「絵の具」や「図」や「まなざし」を対等に提示することで言語や思考からではない、「呼びかけ」に反応し、絵画空間で新たな視座を問う。