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谷 穹
Tani Q

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Works

Statement

2014年
そこはたしかな境界線だった

その先には長い長い 長い道があり
私はその一端に立った
西の果てにつながる乾いた道
南方を廻り東の彼岸を経由する円環の湿った道
やきものにはそれぞれの道程がアップロードされる

中世日本の技術に出会った時
そこに美意識が存在した事を確信した
やきものに偶然はない
室町期の信楽が幽玄を体現させるための技術とするならば
私は今の言葉を見つける必要がある
それはきっとその瞬間の音のようなものだ
壺が気配を蓄え
ぼやけて捉えられない様な感覚をもつためには
そのための技術が必要となる

例えば
意識の方向性
保有する空間や与えられる動作
時間を越える事
心地のよい違和感
向いている方角
内側と外側の境目
演者の素質

それらが転回し見えなかった事に気がつきだすと
演目のように時間が流れる

壺から空間がはじまるとき
壺はダンサーにもなれる

そして壺は常に人の内側に在る
これらは今ここに在り今ここにない

CV

Selected Exhibition

2021

「パラミタ陶芸大賞展」(パラミタミュージアム / 三重)

 

2020
「健在する日本の陶芸 ─不如意の先へ─」(益子陶芸美術館 / 栃木)


2019
「火色」十碗十壺+ONE(翫粋 / 京都)
「Air」(NOTA_SHOP / 滋賀)


2018
「守破離」/堀尾貞治×越野潤×谷穹(ギャラリーあしやシューレ / 兵庫)
「黒 盌」十碗十壺+ONE(翫粋 / 京都)


2017
「泥仲間」/中ハシ克シゲ×谷穹(ギャラリーあしやシューレ / 兵庫)
「信楽 風景」十碗十碗+ONE(翫粋 / 京都)
「器詩酒」(wad+ / 大阪)


2016
「ロロ一ロロ」(ギャラリーあしやシューレ / 兵庫)


2015
「LAND e SCAPE」(Gallery PARC / 京都)
「これからの、未来の途中ー美術・工芸・デザインの新鋭11人展」(京都工芸繊維大学美術工芸資料館 / 京都)
「93.未来の途中の先を夢見る」(ARTZONE / 京都)
「ロロ一ロロ」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA / 京都)


2013
「LAND e SCAPE」/滋賀県陶芸の森 陶芸館ギャラリー(滋賀)


2007
キュレーターズアイ2007「LAND Re SCAPE」/正木裕介×谷穹(ギャラリーマロニエ / 京都)


2006
「LAND e SCAPE」(成安造形大学ギャラリーアートサイト / 滋賀)

 

Collection

2014
《信楽 大壷》(2014年制作) ポートランド美術館(アメリカ)