2006年に塚原悠也と垣尾優により結成。肉体の衝突を起点とする独自の牧歌的崇高論を構築し、即興的なパフォーマンス作品や、映像、写真作品を制作。contact Gonzoとは、集団の名称であると同時に彼らの追究する方法論の名称でもある。現在、事務所を自分たちで作りながら、様々な果物を時速100キロで身体に打ち込む実験や山中の斜面を滑り降りる「山サーフィン」を開発中。メンバーは個々においてもそれぞれの分野で作品を発表、もしくは料理や読書等をしている。セゾン文化財団助成対象アーティスト。トヨタ コレオグラフィー アワード 2014ファイナリスト(塚原悠也として)。
【グループ名の由来】
「gonzo」という単語は、1970年代に展開された「ゴンゾ・ジャーナリズム」というムーブメントから借りています。そもそもの発案者はハンター・トンプソン(ジャーナリスト・作家とされているんですが、「めちゃくちゃな」というスラングから来ているらしいこの単語を援用した手法は、従来の「客観的」だとされていたジャーナリズムとは正反対の「主観的」な判断で取材が進んでいき、対象すらもあやふやになるという、ジャーナリズムの「領域」を内側から喜々として破壊するようなものに僕には見えました。
さらに「gonzo」の手法は写真やポルノにも応用されていき、リテラシーが高いとされる様々な表現手法が「gonzo」によって引きずり降ろされたんです。特に「ゴンゾ・ポルノグラフィー」と呼ばれるものでは、従来は作品に必須とされていた「物語」に性器のアップの映像が取って代わり、カメラは男優の手持ちへと変化した。すると、これまで何かを語る際に疎外されてきていたような出来事も、すべて含んで語る事が可能になったわけなんです。こうした映像感覚も含めて、このムーブメントには大きな影響を受けています。
「殴り合う果ての関係性 contact Gonzo 塚原悠也インタビュー」
(CINRA.NET 2010年9月10日)より抜粋
2014
レジデンス&パフォーマンス|「Dance Moves Cities」プロジェクト(リガ・ラトビア)
パフォーマンス|トヨタコレオグラフィーアワード2014“ ネクステージ”
パフォーマンス|Tokyo Experimental Performance Archive
展示『黒い家』|六本木アートナイト2014
個展「様々な困難を伴う作業の痕跡と音」|ギャラリーαM(東京)
パフォーマンス|アジア コンテンポラリーダンス・フェスティバル #3
※スカイチャーチ(音楽バンド)、西光祐輔(写真家)とのコラボレーション
2013
パフォーマンス|「熊を殺すと雨が降る」(AI HALL / 兵庫)※写真家ホンマタカシとの共同制作
展示・パフォーマンス|奥入瀬芸術祭 ※志賀理江子、梅田哲也とのコラボレーション
パフォーマンス|レイキャビク・ダンス・フェスティバル
展示・パフォーマンス「hey you, ask the animals. テリトリー、気配、そして動作についての考察」|(山口情報芸術センターYCAM)※YCAM10周年記念事業にて森に2週間滞在
パフォーマンス|ニューヨーク近代美術館
2012
音響作品「abstract life」(AI HALL / 兵庫)
パフォーマンス|パノラマフェスティバル(リオデジャネイロ)
パフォーマンス|TweeTakt Festiva(ユトレヒト)
2011
パフォーマンス|HAU Hebbel am Uffer Dance
Festival "Leaving the contort zone"(ベルリン)
パフォーマンス|Spring Dance Festiva(ユトレヒト)
展示|国立国際美術館「風穴 もうひとつのコンセプチュアリズム、アジアから」
2010
パフォーマンス|シドニービエンナーレ
パフォーマンス|インドネシア・ダンスフェスティバル(ジャカルタ)
パフォーマンス|あいちトリエンナーレ2010