ギャラリー・パルクでは、2013年3月12日[火]から17日[日]まで、現在、京都造形芸術大学 美術工芸学科 陶芸コース4回生に在籍する樫田奈津美(かしだ・なつみ/大阪・1990~)と林 莉紗(はやし・りさ/大阪・1990~)による陶による二人展「BLUE とおくの:はじまりの」展を開催いたします。
手掛ける作品の傾向や要点などの異なる二人によって、そのテーマを「BLUE」とした本展では、それぞれが「青」への認識・解釈を表現の中に取り入れた新作を中心に構成されます。
これまで器やオブジェなどに取り組んできた林・樫田の大学4年間の集大成としての展示ではありますが、その会場には、興味や日々の気づきなどの様々を陶に込めながら、それぞれの「陶による表現」の可能性を模索してきた二人の等身大の表現がありのままにあらわれてきます。
鑑賞者の皆様には、「BLUE」というテーマを手掛かりに、二人の異なる・共通の表現や解釈に触れ、幅広い陶芸の魅力を感じていただけるのではないでしょうか。
樫田奈津美と林莉紗による二人展です。
器をつくったり、クレイワークをしたりと、陶芸というジャンルの中でさまざまな表現をしている二人は、しかし、制作においてはあまり似たところもなく、テーマも、つくるものも、考え方もまるで違います。人と話していると、この人とはこういう部分が違うのか、と、その差異によってかえってお互いの姿がクリアに見えるようになる、ということがありますが、この二人の関係はまさにそのようなものではないかと思います。 それぞれのまったく違う表現を知ることで刺激し合い、自らの制作にもつながっています。 そして、自分には真似できない、と感じるからこそ、この人の作品はこれからどうなっていくのか、と期待もするのです。
今回は展覧会のテーマを「青」に定めました。 青と一言で言っても、さまざまな青があります。青に対する印象もまた、人によってさまざまでしょう。静か、冷たい、暗い、清らか…など。
これらは似ているようですが、少しずつ違います。
そんな青から広がるイメージを、おのおのに解釈し、表現に用いました。樫田と林、それぞれの「これから」と陶芸を結びつける展覧会です。
まだまだ青い二人ですが、楽しんでいただければ幸いです。
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