2020年11月14日(土)・15日(日)・16日(月)

 

すべ と しるべ 2020 #02

残影の残光 / afterglow of vestige

友枝望

プロジェクト『すべ と しるべ 2020』 は、2020年6月末にスペースを閉鎖したGallery PARCが、その活動内容を変更して取り組む最初の展示企画であり、これからの社会状況の中にあって、展覧会における『つくる・ひらく・のこす』の関係性を検証し、現在とこれからに向けた新たな可能性を試行するためのプロジェクトです。

 


作家による表現(すべ)を社会に向けてひらく場(しるべ)である「展覧会」は、鑑賞者が会場を訪れ、作品の前に立つことでおこる「体験」をともなう場であるといえます。それはまた、空間・時間を限定することで可能なものであるといえ、それゆえに「展覧会」という出力方法は、現在からしばらくの社会状況に応じた変化が必要であるといえます。


本プロジェクトは、展覧会にまつわる『つくる・ひらく・のこす』という一連を、現在の状況において再検証・最適化するとともに、これからに向かう発展的な方法(すべ)を開発することを目的とした試行錯誤です。また、こうした試みが、これからの誰かの創意工夫の足掛かり(しるべ)になることを目指して取り組みむものです。


また、これまで多くの展覧会における記録(写真・映像・情報)が、まず事実を残すことを目的に、実際の鑑賞体験を補完する機能を担っていたといえます。しかし、実際の鑑賞による体験が困難となった現在において、展覧会の記録が果たす役割や機能も変化が必要ではないかと考えます。
そこで、本プロジェクトではとりわけ映像による展覧会の記録について、「のこす」だけではなくそれが「読まれる」時、そこに鑑賞と重なる・異なる、新たな体験を「つくる」ことに目を向けたいと考えます。


「読み物」としての記録、いわば「記録と記述」の狭間に展覧会が意識的に踏み込むことが、そこにどのような体験を「ひらく」ことが出来るのか。表現がこれからの社会に対応しながら、そこで起動するための術を編み出す機会にしたいと考えます。

 

 

京都府南丹市八木町にある「旧八木酒造」の築400年を超える酒蔵を会場に、むらたちひろ・友枝望の2名のアーティストが滞在・制作し、それぞれ3日間のみ展示公開します。 また、展示公開終了後には、それぞれの展示を記述した映像記録をオンラインにより公開します。


水を必須とする染織を「時をうつし見るための すべ」と捉える むらたちひろ は、永く水と関わってきた酒蔵に滞在するなかで、場の空気、水や音に触れながら、時とともに現れるもの・揺らぐものを見つめます。

インスタレーションを多く手掛ける 友枝望 は、旧八木酒造と土地の歴史、営為や暮らしに内在する重層的な記憶を拠り所に、現在と過去を多重露光のように重ね留める試みにより、これからの未来に向かうための新たな「すべ」を手探りします。

 

2名のアーティストがこの蔵で何を感じ・見出し・掴むのかはまだ未知ではありますが、現在の状況において、自身の表現に向けた眼差しを、再びここから先へと向け、手探りながらも前に進むための しるべ(起点)となるのではないでしょうか。

また、空間の中・作品の前に立ち、場の空気を深く吸いこみながら作家の眼差しや手つきを追うなかで、やがて自身の視点を獲得するような鑑賞体験は、鑑賞者にとって「いま/ここ」を確かめ、規程する「しるべ」ともなるのではないでしょうか。

 


これからに向かう(すべ)を編み直す。
ここから未知への道程に(しるべ)を残す。
これまでもこれからも、この繰り返し。

 

公開日概要

すべ と しるべ 2020 #02

 

残影の残光 / afterglow of vestige

友枝望

 

 

■日 時

2020年 11月14日[土] ・ 15日[日] ・ 16日[月] 12時から17時 [予約制による3日間だけの限定公開 ] 

■予約方法 「お名前・当日連絡の取れる電話番号・希望日時(おおよその時間で結構です)・鑑賞人数」を記載し、 info@galleryparc.com までメールください。

 

■会 場

オーエヤマ・アートサイト 

〒629-0141 京都府南丹市八木町八木鹿草71「八木酒造」内

 


■アクセス

JR「京都駅」より嵯峨野線(28分)で「八木駅」下車。「八木」交差点を越えて直進5分。突き当たり丁字路を右折1分。「八木酒造」入口より。京都縦貫道「八木東IC」より国道9号線、「八木」交差点を北東1分。

駐車場はございませんので、なるべく公共交通機関でご来場ください。

 


■料金

無料

 

 

■特設HP・SNS

facebook :subeshirube

instagram:@sube_shirube

 


主催・企画:ギャラリー・パルク *京都府文化力チャレンジ補助事業
協力:オーエヤマ・アートサイト[会場提供]、今村 達紀


問い合わせ:ギャラリー・パルク
TEL 075-231-0706

MAIL info@galleryparc.com  




友枝 望|Nozomi Tomoeda

ステートメント

相対性や類似性を手掛かりに、様々な場所や素材に行為を加えて、観察や検証の対象とする作品制作を行なう。

 

http://www.nozomitomoeda.net

 

作家略歴

1977年 大阪生まれ
2001年 広島市立大学芸術学部デザイン工芸学科 卒業
2002年 ハノーファー専科大学美術科に6ヶ月間交換留学
2003年 広島市立大学大学院芸術学研究科博士前期課程 修了
2006年 広島市立大学大学院芸術学研究科博士後期課程 単位修得退学
2009-10年 ハンブルグ美術大学彫刻科、及び時間ベースメディア科在籍

主な個展

2015年 アートいちはら 2015春 Alignment - 友枝望(アートハウスあそうばらの谷、千葉市原)
2013年 CLUSTER(大阪府立江之子島創造文化芸術センター、大阪)
2011年 Entschuldigen Sie, dass ich Sie während der Arbeit störe. (Bürogemeinschaft Senefelderstraße, ベルリン、ドイツ)
2004年 - one day exhibition - (広島市立大学芸術学部棟現代表現工房、広島)
2002年 X - ray (大和ラヂヱーター viewing room、広島)

主なグループ展・プロジェクト

2020年 カナリアがさえずりを止めるとき(広島市立大学芸術学部CA+Tラボラトリー、Alternative Space CORE、広島
2019年
Identity XV -curated by Meruro Washida( nca | nichido contemporary
art /東京)
美術館の七燈(広島市現代美術館/広島)
2016年
Wadden Tide 2016 - Contemporary art project (Blåvandshuk、デンマーク)
常設展 2016- 広島にゆかりある作家の作品展 |1| フェノメノン( ART GALLERY miyauchi / 広島)
2014年 中房総国際芸術祭 いちはらアートxミックス 2014(IAAES_旧里見小学校、千葉市原)
2013年 almanac12 - depositors meeting 11(art & river bank、東京)
More Less(WCW Gallery ハンブルグ、ドイツ)
2011年 salt sea sugar ship(ae GALERIE ポツダム、ドイツ)
2010年 広島アートプロジェクト 2010(広島市中区吉島地区、広島市立大学付属芸術資料館)
DOCKVILLE KUNST 2010: RECREATION(Reiherstieg Hauptdeich, Ecke Alte Schleuse,Wilhelmsburg-Hamburg、ドイツ)
We are the islands(クンストラウム クロイツゲルグ_ベタニエン ベルリン、ドイツ)
almost the same, but not quiet/48Stunde Neuköln(ノイケルン、ドイツ)
2009年 STRANGE LOOP(GALERIE GENSCHER ハンブルグ、ドイツ)
広島アートプロジェクト 2009 いざ!船内探検「吉宝丸」展(広島市中区吉島地区)
Jahresausstellung 2009( Hochschule für bildende Künste Hamburg / ハンブルグ、ドイツ)
2008年 広島アートプロジェクト 2008 サテライト企画- Camp Berlin Archive -(広島市立大学付属芸術資料館)
キュレーション:旧中芸術館開館記念特別展 イルハ・グランデ-愛-( 旧中芸術館 / 広島)
Camp Berlin(B.V.G halle ベルリン、ドイツ)
2007年 旧中工場アートプロジェクト 超高品質なホコリ展(広島市中工場プラットホーム)
2005年 GIFT OF HIROSHIMA(ブランシュバイク、ドイツ)
2003年 白市 DNA(東広島市白市地区、広島)
HOPES 2003(ふくやま美術館、広島)
2002年 Hannover - Hiroshima 動きの中の都市(袋町市民交流プラザ、広島)
Dasein(Galerie kunstraum Zehn ハノーバー、ドイツ)

レジデンス

2016年 8th Resident Artist (Seoul Art Space Geumcheon、韓国)
2014年 いちはらアートxミックス 2014 residency - after school program - (千葉市原)
2013年 enoco Study #1(大阪府立江之子島創造文化芸術センター、大阪)
 
作品画像

《 Double Glass/BULGARIA-FRANCE 》
2016, IKEA Glass (BULGARIA and FRANCE), h13.5 x w9 x d9 cm/each

作品画像

《 Double Cup 》
2009~, IKEA Cup (CHINA and THAILAND), h10 x w11.5 x d8.5 cm / each
© Photography by Bärbel Möllmann
展示風景:MoreLess、WCW Gallery、Hamburg、2013

作品画像

《 Alignment - Forest in somewhere - 》
2016
木材、竹材、蛍光灯、電球、ケーブル, サイズ可変 / テーブルw1.8m x d0.9m
展示風景:Alignment - Forest in somewhere -、ART GALLERY Miyauchi、
常設展 2016- Ⅰ 広島にゆかりある作家の作品展 ¦1¦ フェノメノン、2016年

作品画像

《 Alignment -Manufacture- 》

2016
様々なガラス素材、木、蛍光灯、ケーブル、ランプシェード、LEDライト
h4m x w2.4m x d3.6m
展示風景:"Black listed、Seoul Art Space GEUMCHEON、 韓国、2016年

作品画像

《 CLUSTER - Ornamental artifact - 》
2013
置物、 写真、データシート
サイズ可変、インスタレーション
展示風景:江之子島芸術文化創造センター、CLUSTER - 友枝望、2013年

作品画像

《 CLUSTER - Study tool at S.E.S. - 》
2014
里見小学校の勉強道具、252枚の写真、木、鉄、アルミ、プラスチック、陶器、布、葉、枝、石、ケーブル、蛍光灯、ガラス、その他
サイズ可変・インスタレーション
展示風景:CLUSTER - Study tool at S.E.S. - 、IAAES、ICHIHARA ARTxMIX、2014年

 

 

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