Exhibition
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 美術家・山本聖子の企画による、「Ocean Currents = 海流」をテーマとした展覧会を、京都市北区の「瑞雲庵」と「Gallery PARC」の2会場で同時期開催いたします。本展は、山本が美術家として活動する中で出会った国内外の作家たちが、異なる国々(メキシコ・韓国・日本)から京都に集まり、各々の視点から現在の日本を見つめ、同時代を生きるものとして何を思うのかを探る試みです。彼らが1年間続けてきたオンライン書簡(http://rrssforkyoto2016.tumblr.com)は、様々な文脈からの「今の日本」のイメージをうっすらと浮かび上がらせ、世界が多層的であることを物語っています。

 ロベルト・デ・ラ・トーレはメキシコの実験的パフォーマンスグループ“19concreto”の一員として活動した後、個人でも身体とそれを取り巻く社会との関係性を軸に多様な作品を発表してきました。ポリティカルともとれるテーマを扱い、強い怒りを含みながらも、人々をその先へと解放するような独自のユーモアを含む、鮮やかであっけらかんとした姿勢には、メキシコの歴史や文化の影響がみてとれるようです。

 韓国に生まれ、現在はオランダを拠点とするソン・サンヒは、自身が韓国人や女性であることを強く意識してきました。しかし「制作は世界を思いやること」だと明言する彼女の目線は、常に内側からだけではなく、度々日本に訪れてプロジェクトを行うなど、外側からの視線を取り込むことも意識されています。これは自らの目で世界に起きている事実をどちらか一方に偏ることなく、深く確かめようとするソン自身の覚悟のようにも思われます。

 現在長野県を拠点にする岩熊力也は、長年、絵画を描く傍ら東京で遺跡の発掘にも携わってきました。日々黙々と地を掘る作業は、高層ビルのそびえ立つ都市とは全く別種の時間体験となって彼の創作に影響を与えています。作品にはしばしば日本古来の神話や歴史的事件・出来事といったモチーフが層のように重ねられ「日本人とは何か」という問いに目を向け続ける作家の想いを見てとることができます。

 各国を移動し精力的に活動する彼らは、共通して、個人のルーツだけでなく、彼らが背景として抱えている、国や社会、歴史といった大きな流れに対して、自覚的・批評的な視線を向け続けていると言えます。本展は、人々を運んで来た「何か大きな力」について考えさせるともに、私たち自身が乗っている「海流」とはどのようなものか、そしてその向かう先について、ともに想像する時間を与えてくれることでしょう。

関連企画

*下記の会場はすべて瑞雲庵(参加無料・事前予約不要)

①オープニング・トーク&レセプション

11月12日(土) 17:00〜18:00
*トーク終了後、18:30頃よりレセプション・パーティを行います。

②アーティスト・トーク

11月19日(土) 16:00〜18:00
出展作家が過去から現在までの作品について話します。
*逐次通訳あり
ゲスト:服部浩之(キュレーター)

③キュレーター・トーク

11月23日(水・祝) 15:00〜16:00
本展キュレーションの山本聖子によるギャラリートーク。

④クロージング・イベント

12月11日(日) 17:00〜



関連企画

上京OPENWEEK 2016


岩熊力也ワークショップ in 堀川団地
「こわすこと なおすこと そのさき」

作品制作の傍ら、長年遺跡の発掘にも携わってきた岩熊力也によるワークショップ。「破壊と創造」をテーマに、堀川団地の現在空き部屋となっている一室から見つかった残留品を用いて行います。
本ワークショップは上京オープンウィーク期間中、イベントの一環として開催されます。

【日時】11月20日(日) 14:00〜16:00

【会場】 堀川common(〒602-8111 京都市上京区奈良物町481番地)

【アクセス】 
[電車]=地下鉄東西線「二条城前」駅、烏丸線「丸太町」駅よりいずれも徒歩約15分。 
[バス]=京都市バス9、50、12、67号系統にて「堀川下立売」または「堀川下長者町」 下車すぐ

【申込】 ①氏名、②ご連絡先お電話番号を明記のうえ、
本展実行委員会(oceancurrents@gmail.com)までご連絡ください。

【定員】 15名 
*汚れてもよい服装でお越しください
*ご自宅で不要になった食器や陶器類(ガラス製品は不可)をお持ちの方は、ぜひご持参ください(任意)

共催:上京クリエイティブネットワーク
協力:NPO ANEWAL Gallery、堀川団地提案者会議、京都府住宅供給公社



会場・アクセス

瑞雲庵 Zuiun-an

〒603-8074 京都市北区上賀茂南大路町62-1
075-222-8640(企画部) 
info@n-foundation.or.jp
 
【京都駅からお越しのお客様】=京都市バス9号系統「上賀茂御薗橋」下車 徒歩15分。
【 四条河原町/出町柳からお越しのお客様】=京都市バス4号系統「上賀茂神社前」下車 徒歩10分。
【 地下鉄でお越しのお客様】=京都市営地下鉄烏丸線「北大路」駅下車、バスターミナルより京都市バス37号または北3号系統「上賀茂御薗橋」下車 徒歩約15分。または、京都市営地下鉄烏丸線「北山」駅下車、タクシーで1メーターまたは徒歩25分。

Gallery PARC

〒604-8082 京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48 三条ありもとビル
075-231-0706 
info@galleryparc.com
 
地下鉄東西線「京都市役所前」駅より徒歩5分。京阪「三条」駅・阪急「河原町」駅より徒歩15分。三条通・御幸町通交差点北西角[グランマーブル]店舗内階段より2階へ。



 

出展作家略歴

Roberto de la Torre | ロベルト・デ・ラ・トーレ

1967年 メキシコ生まれ。国立芸術大学ラ・エスメラルダ教授。
1990-1996年 実験的グループ“19 Concreto”の創始者。
ドイツ、カナダ、中国、コロンビア、スペイン、アメリカ、インド、イギリス、ポーランド、ポルトガル、ロシアなど多数の国際芸術祭やレジデンスに参加。
 
作品画像

CASTING / WHISTLE
Hábitat Sónico, IV Festival de Arte Sonoro. Ex Teresa Arte Actual, DF, México, 2002.
Photo: Roberto de la Torre

出展作家略歴

Sanghee SONG | ソン・サンヒ

http://www.dalgrian.com/

1970年 韓国ソウル市生まれ。オランダ在住。
2006-2007年 ライクスアカデミー在籍
2003年札幌AIR、2010年国際芸術センター青森秋AIR。
2016年あいちトリエンナーレに出品。
 
作品画像

The sixteenth book of Metamorphoses
The love story of Khora, Plesiosaurus & Leviathan
Pencil drawing animation_ HD, color / sound, 14 min, 2008

出展作家略歴

Rikiya IWAKUMA | 岩熊 力也

http://www.iwakumarikiya.com/

1969年 東京生まれ
2004年 ポーラ美術振興財団在外研修生としてメキシコシティ滞在
2011年「ARTIST FILE 2011」国立新美術館、
2013年「OHARA CONTEMPORARY」大原美術館(岡山)など多数。
2008年VOCA展・大原美術館賞。
 
作品画像

霖雨01 終の棲家、呼びかけても届かぬ声
F130 
2009

キュレーター略歴

Seiko YAMAMOTO | 山本 聖子

http://www.seikoyamamoto.net/

1981年 京都生まれ
2014年 ポーラ美術振興財団在外研修生としてメキシコシティ滞在
2015年オランダドルトレヒトにてレジデンス
2010年国際芸術センター青森秋AIR
2011年Rokkoミーツ・アート公募大賞、Tokyo MidTown Award グランプリ受賞
 

 

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